施主の思い
開放感とプライバシーの確保
傾斜地ならではの眺望の良さを存分に味わいつつ、それでいてプライバシーは確保されている。そんな家にしたいという思いがありました。
家族全員が満足できる家を
私の趣味、妻の趣味、どちらも両立できるよう、デザインコンセプトの違う部屋がいくつもある中、それをしっかりまとめてほしい。
また、愛犬が2頭いるので、愛犬が自由に動き回れる家であることも重要なポイントです。
建築家はこう作った
中庭を中心とした空間構成と視線の変化
開放感とプライバシーの確保という、一見すると相反する2つの条件を満たすために最上階に中庭を作りました。
開けた眺望側の体面を壁にせず、大きな窓にできたのは、そこに中庭があるため。ロの字型の建物は、中庭によって陽光と風を取り入れやすくなり、実際の寸法以上の開放感が実現しました。
土足で行き来できる動線づくり
玄関から庭への勝手口、車庫を結ぶ動線は、土足で行き来できるようにしました。これにより、2頭の愛犬が自由に動き回れるスペースが増えています。
内と外がゆるやかにつながるこの動線により、犬だけでなく人の生活にも幅が広がりました。
美しい眺望を楽しむために計算された天井高
この家の大きな特徴として、4mを越える天井高のリビングが挙げられます。美しい眺望を室内で存分に楽しめるよう、建物全体の日陰計算を行い、それに基づき各所の最大高さを確保しています。
吹き抜けの両面には大きな開口を設け、一方に広がる街並み、もう一方は中庭という全く違った2つの景色を臨むように設計しました。
天井の高さは、らせん階段をアクセントとし、窓から見える風景はまるで絵画のように際立ち、室内のデザイン性と融和して、つねに新鮮なイメージを与えてくれます。
何を楽しむ空間、誰が楽しむ空間かを明確に
家族それぞれが個人の時間を楽しむ空間には、その人それぞれのこだわりを取り入れています。
奥様専用のパウダールームには、明るいイメージの白を。ご主人が寛ぐ書斎は穏やかなグレーを基調に。
こういったこだわりを随所にちりばめられたのは、家族の集まる空間、そして全体のデザインが品のある癖のない空間に仕上がっているからこそです。
住宅基本情報
所在地 | 北海道 | 構造 | 木造一部RC造地上2階 | 延べ床面積 (㎡) |
304.98㎡ |
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