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オール電化の暮らし

光熱費の節約やエコへの意識の高さなどから、新築住宅を建築する際にオール電化を検討する方が増えています。ただ、なかにはオール電化に興味はあるものの、ガス併用とどちらにするべきか悩んでいる方も多いはず。オール電化の暮らしがどのようなものか知りたい方に向けて、オール電化の設備・種類の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

こだわり

オール電化とは

よく目にしたり耳にしたりするオール電化とは、これまで石油やガスを使用していた設備の熱源をすべて電気に切り替えることです。

マイボイスコム株式会社が2021年に行ったインターネット調査(回答者数:10,024名)によると、オール電化住宅の居住者は全体の1割強。持ち家一戸建て住宅の居住者においては2割強という結果に。また、オール電化住宅の居住者のうち「新築一戸建て・注文住宅購入時にオール電化」にした人の割合は4割強、と新築におけるオール電化の需要の高さが伺えます。

※参照元:マイボイスコム株式会社(https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=27204

オール電化の設備・種類

オール電化の設備には、IHクッキングヒーターをはじめ、床暖房や太陽光発電システム、エコキュートなどがあげられます。

IHクッキングヒーター

ガスではなく電磁波を使って加熱する調理器具。鍋やフライパンを乗せる五徳のないフラットな形状をしており、拭き掃除を楽に行えるのが魅力です。また、火を使わないため、火事になりにくい安全性の高さも人気の理由となっています。

床暖房

電気を熱源とする床暖房には、「電熱線ヒーター」「PTC」「蓄熱タイプ」があります。電熱線ヒーターや朝・夜など限定した時間に使用する方におすすめの床暖房で、床の温度によって温度を調節するPTCは部屋全体を温めたい方に適しています。

蓄熱タイプは深夜電力を利用して温めた蓄熱材を使用するため、通常の床暖房に比べて光熱費を低減することが可能。また、蓄熱タイプの床暖房は基本的に24時間運転となるので、部屋の温度を一定に保ちやすく、寒暖差が生じにくいというメリットがあります。

太陽光発電システム

太陽光発電システムは、太陽光パネルで発電した電気を家で利用し、余剰電力を電力会社に売ることのできるシステムです。オール電化は昼間の電気料金が割高に設定されるため、光熱費を節約するには発電した電気を自家消費できる太陽光発電システムとの組み合わせがおすすめです。

エコキュート

エコキュートは、空気の熱を利用するヒートポンプ技術を採用した電気給湯器です。電気温水器に比べて本体のサイズが大きく、価格も割高になりやすいのが難点。ただし、外気の熱を利用してお湯を沸かすので使用する電気料が少なく、電気代を抑えられるというメリットがあります。

電気温水器

電気温水器は電気の力でお湯を沸かす電気給湯器で、エコキュートに比べて値段が安く、本体のサイズも小型が多い傾向にあり。その一方でエコキュートほどエネルギー効率が良くなく、電気代も高くなりやすいデメリットがあります。

オール電化のメリット

光熱費を抑えやすい

オール電化にするメリットとして、まずあげられるのが「光熱費の安さ」です。地域の業者が自由に料金を設定できるプロパンガスの場合、地域によってはガス代が高くついてしまうことも。オール電化の電気代はガス代に比べて安くなることが多いため、ガス代の高い地域ではオール電化にしたほうが光熱費を抑えられる場合があります。

光熱費を管理しやすい

ガスや灯油を利用している場合、光熱費の支払いや管理を面倒に感じたことのある方もいるでしょう。オール電化だと光熱費の支払いが電気に一本化されるため、支払いや管理の手間を軽減できます。また、電気代が高くなったときも原因を把握しやすく、節約につなげやすいのもオール電化ならではのメリットです。

火事に対する安全性が高い

電気を熱源とするオール電化だと火を使う機会が大幅に減少するため、火事になりにくいとされています。そのほかにも、ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクも回避することが可能です。

また、高齢になると白内障の進行によってガスの青い炎が見えにくくなると言われており、気づかないうちに火が衣服に燃え移ってヤケドをしたり、ボヤ騒ぎになったりしてしまうことも。そのため、老後を見据えて、安全性の高いオール電化を選択する方も増えています。

オール電化のデメリット

初期費用が高い

オール電化のほうがガス代に比べて光熱費を安く抑えやすい一方で、初期費用が高くついてしまうのが難点です。また、長く使用していると故障などで買い替える必要も出てくるので、その際に同じくらいの費用がかかってしまうことも考慮しないといけません。

停電時は使用できない

電気に依存しているオール電化の弱点とも言えるのが、停電時に設備が使用できなくなることです。台所のコンロも使用できないので、料理どころかお湯を沸かすこともできません。オール電化の停電対策としては、高額な費用はかかりますが太陽光発電と蓄電池を導入するのが有効です。

または、万が一の停電時に備えてカセットコンロとガスボンベを常備しておくと良いでしょう。

ガスを使用できない

これまでガスを熱源として使う床暖房や浴室乾燥機などの暖房器具を利用していた場合、オール電化の設備との使用感の違いに戸惑う可能性があります。ガスを熱源とする暖房器具とオール電化の設備では使用感が大きく異なり、暖まるまでの早さや乾燥機のパワーなどはガスのほうが優れています。

これならガスのほうがいいと思ってもオール電化の住まいではガスを使用できないため、性能の面で不満を感じてしまうこともあるでしょう。

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