豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » 誰もがうらやむ地下室のある家の魅力とは
豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » 誰もがうらやむ地下室のある家の魅力とは

自宅に地下室がある生活

ここでは、自宅に地下室を建てる上で知っておきたいメリットやデメリットに加え、憧れの活用法について詳しくまとめています。

こだわり

地下室のある家の魅力とは

人の目につかず、プライベート空間をより強固なものにできる地下室は、世の男性の憧れと言っても過言ではないでしょう。また、地下室のある家は資産価値が高まりやすく、特別感も増すため、豪邸を建てる上でもひとつのステータスとして捉えることができます。特に富裕層の方は趣味も多彩な傾向にあるため、自由に楽しめる空間をひとつ持っておくと、プライベートをより充実させることができるでしょう。

地下室がある家のメリット

土地を広く活用できる

土地にはそれぞれ容積率という法律が定められており、土地の大きさに対して建てられる住宅の面積が決められています。しかし、地下の場合は、住宅の延べ面積の1/3までであれば容積率の対象にはならないため、より空間を広く使うことができるのです。

特に、都心部など土地の広さが限られている地域に家を建てる際は、この容積率緩和を利用することで土地を最大限に活かすことができるでしょう。「もうひと部屋欲しい」と思ったときに役立つ知識なので、ぜひ覚えておいてください。

音や振動が外部に漏れにくい

窓がなく、周囲は遮音性・吸音性に優れた土で覆われているため、防音効果が非常に高い空間となります。そのため、自宅内に音楽スタジオや大型のホームシアターを設置することも可能。まさに豪邸の名にふさわしい夢のプライベート空間を設けることができるので、自身の趣味や家族で楽しめる時間をより快適に過ごすことができるでしょう。

年間を通して室温が安定している

地中は地表に比べ温度の変化が少ないのも大きな特徴の一つです。関東の場合だと夏は外気温より5℃~8℃低く、冬は7℃~12℃も高くなると言われています。つまり、エアコンを使わずとも夏は涼しく冬は暖かい快適な空間を保つことができるのです。そのため、寝室を地下室に設けたり、ワインセラーや食材の貯蔵庫として活用したりする方も増えています。

地下室がある家のデメリット

太陽の光が入らないため部屋全体が暗い

地下室には窓がなく太陽の光も入り込まないため、部屋の中は薄暗い空間になってしまいます。そのため、明かりを灯すためにはお昼の間でも常時ライトをオンにしている必要があるでしょう。

しかし近年では、地下室がある建物の外壁の周囲を掘り下げて作るドライエリアと呼ばれる空間を設けることで、地下室にも太陽光が直接差し込めるようになっています。地下室の欠点をカバーできる画期的な技術となっているので、地下室を設計する際は一度検討してみるとよいでしょう。

湿気がこもりやすい

地下室は閉めきった空間になるため、十分な換気が行えず、湿気がこもりやすくなります。そのため、特に夏場に関してはカビが発生しやすくなるので注意が必要です。対処法としては、除湿器の設置はもちろんのこと、先で述べた日当たり問題と同様、ドライエリアを設けるのも一つの手でしょう。

地下室をつくる際は、事前にこれらのデメリットを確認し、設計の段階で対処しておくことが大切です。

誰もが憧れる地下室の活用法

防音性に優れ、温度の変化も少ない地下室には、その特性を活かしたさまざまな活用方法があります。 地下にプラスされた一部屋を上手に活用し、誰もがうらやむ自分だけの空間を作ってみてはいかがでしょうか。 ここでは、実現したい地下室の活用例をいくつか紹介していきます。

シアタールーム

シアタールーム

地下室をつくる人の中でもっと多い利用方法が、シアタールームです。テレビで見る映画はどうしてもスケール感が乏しくなってしまうので、大音量かつ大きなスクリーンで映画を見たいと考えている人が多いようです。

忙しくて時間が取れず、なかなか映画館まで足を運べない人の強い味方となってくれます。周りに誰もいないプライベート空間で観る映画は、映画館と一味違った魅力があるでしょう。

トレーニングルーム

トレーニングルーム

地下室は上の階に振動が伝わりづらくなっているので、トレーニングルームとして利用するのに向いています。

トレーニングで必須となるランニングマシーンやダンベルといったジム機器は大きいものが多いため、スペースのある地下室を利用するのは最適です。周りの目を気にせずに、自分だけの体作りができるのも大きなポイントですね。

書斎

書斎

本が好きな人は次々と購入するため、気付いたら部屋の中が本だらけになる人も多いはずです。そんな人におすすめなのが、地下室を書斎として使用すること。

広いスペースのある地下室は、本を収めるのにうってつけです。地下室は静かになっているので、本の世界に入り込むことができます。壁一面を本棚にし、本に囲まれた空間は本好きにはたまらないでしょう。

ワインセラー

ワインセラー

ワイン好きにとっての憧れは、ワインセラーです。地下室は1年を通して温度差が激しくないため、湿気や温度を一定に保てることからワインセラーにするには適しています。

また、多くのワインを保有している人にとって、ある程度広さのある地下室は魅力的です。地下にワインのコレクションがあれば、自慢の空間となること間違いなしです。

音楽スタジオ

音楽スタジオ

楽器演奏が趣味の人にとって、自宅に音楽スタジオがあるのは夢ではないでしょうか?防音効果が高い地下室では、音を気にせずに演奏を楽しむことができますし、楽器を持ち運ぶ手間もかかりません。

なかには地下室をカラオケルームにして、歌のトレーニングをする人も。時には友人を招いてセッションしたり、カラオケ大会を開催したりすることもできるので、楽しみの幅も広がります。

アトリエ

アトリエ

美術関連の趣味を持っている方のなかには、地下室をアトリエとして活用している人もいます。十分な作業スペースを確保しておく必要があるため、部屋一面を広々と使える地下室はアトリエとして活用するには最適だと言えるでしょう。

また、静かな空間のなかで集中的に作業が行えるため、自分の世界を思う存分楽しむこともできます。

地下室をつくる上での注意点

地下室をつくる上で特に注意すべきなのが、漏水です。地盤がゆるく水はけの悪い土地に地下室を設置するなら、壁や床を二重構造にしたり、断熱性を高めて結露を防いだりとさまざまな工夫を施す必要があります。

そのため設計の際は、道路との高低差を考慮し、雨水が地下室に侵入しないよう注意しておくことが重要となるので、事前にしっかりと施工業者と相談しておくようにしましょう。

地下室の種類

地下室は、大きく分けて3種類あります。使用目的によって適した地下室があるので、まずは地下室の目的を決めてから設計を検討しましょう。

全地下タイプの地下室

部屋全体が地下に埋まっているのが、全地下タイプの地下室です。

防音効果があるため、音楽スタジオやホームシアターなど、サウンドルームを設けたい際に向いています。また、普段使用しないものを収納するための納戸や物置など、居室ではない部屋にも最適です。

ただし、すべてが地下に埋まるので、自然光の採光や通風が難しいのがデメリット。湿気にも弱いので、換気や除湿などの設備を強化する必要があります。

半地下タイプの地下室

半地下とは、階の3分の1以上が地中に埋まっているさまを指します。傾斜や段差のある形状の土地に採用されることが多く、高低差のある敷地を有効活用できるのが魅力です。

また、地上部分に面している部分があるので、全地下タイプの地下室よりも換気や採光がしやすくなります。

半地下タイプの地下室は、全地下に比べて掘る地面が少ないため、全地下室よりもコストを抑えられます。限られた土地を有効利用するために、半地下部分に駐車場や玄関を設けるケースも多いです。

ドライエリアのある地下室

ドライエリアとは、建物の周囲を掘り下げた空間のことです。地下室をリビングや寝室など、一般の居室のように使いたい場合は採光や通風のための窓の設置が義務付けられているため、ドライエリアの地下室を採用します。

ドライエリアがあると採光・通風、防湿がしやすく快適です。ドライエリア部分を中庭としても活用できます。

ただし、ドライエリアを設けるぶん、他の地下室よりも建築費用がかかります。また、雨水がたまらないように排水設備を設ける必要もあり、コストは割高になると考えておくべきです。

ドライエリアのある地下室は一方が窓になるため、全地下よりは防音性能が低くなります。

防音を目的に利用したいのであれば、窓への防音対策がさらに求められます。

確実な地盤調査を行なう

土地の地盤が強固でなくては、地下室を設けることができません。もしその土地の地盤が軟弱だった場合、、地盤沈下や壁への亀裂など、家そのものに大きな影響を及ぼすおそれがあります。

地下室を設けたいと考えているのであれば、確実な地盤調査を行いましょう。

地盤によっては、地下室を設けることで地中の硬い層に基礎部分が到達し、地盤改良が不要になるケースがあります。

また、今の地盤が軟弱だったとしても、地盤改良などの補強工事を行なえば地下室を設けられる可能性があります。

地下室で失敗しないポイント

採光対策をする

採光のない地下室は暗いままですし、居室として向いていいません。地下室を作る際には、地上階よりも採光対策に気をくばる必要があります。

地下室のなかでも、採光しやすいのが半地下タイプやドライエリアタイプの地下室。地上部分に面している高い位置に窓を設けるか、外部とつながる空間に窓を設置すれば光を取り込むことができます。

もし全地下タイプの地下室を設けたいのであれば、吹き抜けをつくって光を取り込むか、上階からの光を取り込む必要があります。

希望する地下室の種類が決まったら、どう採光対策ができるかをしっかりと確認しましょう。

湿気対策をする

地下室は一年を通して室温を保ちやすいため、昔からワインセラーや食糧保管庫として使われてきました。しかし、一定の室温は保てるものの、地中に含まれる水分が空気中にたまりやすく湿気がこもりやすくなります。

地下室を設けたいと考えているなら、24時間換気システムなどの設備強化も検討しなくてはなりません。

じめじめとしたカビ臭い空間になってしまわないよう、かならず湿気対策を行ないましょう。

取材協力HOP(株)
公式HPを見る
電話で問い合わせる(営業時間:9:00~18:00)
※日曜祝日を除く