ガーデンルーム(温室)とは
ガラス素材かポリカーボネートというプラスチック素材で壁や天井を敷き詰めたスペースのことを「ガーデンルーム」と言います。別名サンルームとも呼ばれる、居住スペースとひと続きになった温室です。
透明な素材で壁・天井ができているので、360度どこからでも日光を取り入れることが可能。最近は日よけをつけたり壁部分を開閉式にしたりして、内部の気温を調節しやすいようにしたガーデンルームが一般的です。壁を大きく開放できるタイプのガーデンルームならテラスとしても活用できます。
小規模なガーデンルームの場合だと洗濯物を乾かすのに用いる方もいるようですが、豪邸にふさわしいサイズのものを備えているならばおすすめなのは「ガーデニング」。広々とした空間に降り注ぐ光を活かし、珍しい植物を育ててみるのはいかがでしょう。ガーデニングに使用することで、ガーデンルームは所有者の独創性を映し出す場となります。
住む人の趣味と知識を広げる可能性を持ったガーデンルームは、豪邸にこそふさわしい設備だと言えるでしょう。
ガーデンルームのメリット
季節や天気によって、多くの異なる楽しみ方がでるのがガーデンルームのメリットです。比較的暖かく、柔らかな日光が差し込む日にテラスとして使うなら、ご近所さんや友人とティーパーティーを開くことができます。ある程度の広さがあるガーデンルームであれば、休日にキッチンから料理を運び込んでのランチパーティーも可能です。
休日のガーデンルームの使い方としては、ひとりで日光浴をしながらのんびりお茶を飲んだり読書したりするのも、平日の疲れをリフレッシュできていいでしょう。
ガーデンルームは、子どもやペットの遊び場としても利用できます。「目の届かないところで遊ばせるのは不安…」という方は、少し広めに敷地を取って大きなガーデンルームを設置しておくのがおすすめです。
リビングルームや寝室の一部分だけをガラス張りにすることで、夜景や夜空を楽しめるのもガーデンルームのメリットです。空気の澄んだ地域や見晴らしのいい高台に物件を持っている方は、夜空を眺めるためのガーデンルームを設置してみてはいかがでしょう。
ガーデンルームのデメリット
- 温度管理が難しい
- 外から覗かれる危険がある
細かな温度管理が難しいのはガーデンルームのデメリットだと言えます。風通しを良くしたり日よけを設置したりといった工夫をしないと、直射日光に晒される夏場はサウナ状態に。
冬の寒さにも注意が必要です。ガーデンルームの壁や天井はガラスやポリカーボネートで透明に作られています。構造上、断熱材を入れることができないため、外気温の影響を強く受けてしまうのです。冬場で、しかも日光が入らないとガーデンルーム内の室温が0度以下になってしまうこともあります。
また、外側から中の様子が覗けてしまうのもガーデンルームのデメリットです。人が通るところに面して立地している家や、塀のないオープン外構の物件でガーデンルームを設置する場合はセキュリティ面での対策を講じておきましょう。
注意点
ガーデンルームを造る場合に注意しておくべき点を解説します。
目的を定めてから造る
「そこでなにをしたいのか」という目的によって、ガーデンルームを造る方角や床材が変わってきます。ガーデニングのための温室として使いたいなら、南側にウッドデッキ仕様で造るのもおすすめ。ゆったりくつろげるスペースとして使いたい場合は、日の当たらない真北と西日がきつい真西を避けましょう。床材は靴を履かずにあがれる素材にするとお手入れも楽です。
外から覗かれる可能性を考慮する
ガーデンルームは言ってみれば壁全体が窓。近くを通る人から中が覗かれてしまう可能性があります。
また、耐久面で通常の壁よりも脆いため、いたずらで石を投げ込まれて割られてしまうリスクも。
ガーデンルームを造る際には施工業者に防犯についてあらかじめ相談しておきましょう。
増築で設置する場合には保証に注意
「10年以内に不具合が起きたら無償で修理」といった保証が付いている場合、増築で家に手を加えると保証が無効になることがあります。ガーデンルームを増築しようと考えている方は家の保証を事前に確認してみましょう。