豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » 豪邸の品格や風格に相応しい手織絨毯の魅力
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手織絨毯で豪邸の
品格を美しく飾る

トルコ絨毯やペルシャ絨毯は機械による量産品でなく、人が織機を使って長い時間を費やして制作する手織絨毯であり、豪邸を彩るインテリアとして世界各国のエグゼクティブに愛されています。手織絨毯の種類や特徴、お手入れなどを解説します。

手織絨毯

手織絨毯とは

人の手が生み出す芸術的価値

手織絨毯は文字通り、人の手で作られた絨毯であり、機械によって自動的に織られたラグやカーペットと異なり、専用の織機を使って長い時間を費やしながら少しずつ織られることが特徴です。

手織絨毯にはトルコ絨毯やペルシャ絨毯など地域や織り方によって複数の種類があり、それぞれに独自の魅力や風合いを備えています。また1枚の手織絨毯を完成させるまで数年から十数年という歳月を費やすケースもあり、そのような手織絨毯はまさしく人の手によって産まれた芸術品として非常に高値で取引されることも少なくありません。

また機械織のラグやカーペットのように正確で均一なデザインを量産できる織物とは異なり、手織絨毯では人の手作業ならではの不均一さや癖といったものがそれぞれの製品に現れるため、全ての手織絨毯がこの世界において唯一無二の価値を持っていると考えることもできるでしょう。

素材や織り方にもこだわった品質

機械製のラグなどでは化学繊維などの合成素材も多く使用されますが、手織絨毯では一般的に天然のウールが使用されており、その点でも希少性や独自性が発揮されます。

また手織絨毯は特に裏面の状態が機械織りの製品と異なっており、一見すると手織絨毯のように製造された機械織りの偽造品でも、裏面を細かく見ることで容易に見分けられるといった場合もあります。

幅広い価格帯で超高級品から大衆向けの絨毯まで様々

手織絨毯といえばいかにも高級品であり、1枚あたり数百万円から数千万円という価値が付く製品であるといったイメージを抱いている人も少なくないでしょう。そして事実、高品質な手織絨毯の中にはそのような高値で取引される製品も存在します。

一方、手織絨毯を製造しているトルコやイランといった地域では大衆向けの手織絨毯やカーペットなども販売されており、実は希望する価格帯やデザインによって色々な種類から選択できることも手織絨毯の魅力です。

そのため手織絨毯を豪邸に取り入れたいと思った場合、高級ブランドが取り扱っている手織絨毯を選んでも良し、あるいは現地で直接に買付を行っている貿易商や家具業者に依頼してこだわりの手織絨毯を探して見ても良いでしょう。

ペルシャ絨毯の魅力

手織絨毯と聞いて一般的にイメージされる織物の1つが「ペルシャ絨毯」です。古代ギリシャの時代から知られた「ペルシャ」は現在のイランに当たる地域であり、ペルシャ絨毯は現代においてもイランの人々に欠かせない文化や伝統として受け継がれています。

ペルシャ絨毯の産地

ペルシャ絨毯の産地であるイランはアジアと中東の間に位置する国家であり、敬虔なイスラム教徒が暮らす国としても長い歴史を持っています。公用語はペルシャ語であり、とても乾燥していて朝と夜で気温差が激しく、保温性や保湿性に優れたペルシャ絨毯はイランで暮らす人々にとって重要な生活の一部になっていることがポイントです。

イランの中でもタブリーズやイスファハン、コムなどが産地として知られています。

ペルシャ絨毯の素材

高級なペルシャ絨毯はウールやシルクといった天然素材100%で織られており、天然の絨毯であることが魅力です。また、その織り方としては縦糸に対して色糸が一本ずつ織り結ばれていき、一段終えたら横糸を通して鉄の櫛で締め付けて、また同じように色糸を切りそろえていくという工程を延々と繰り返します。

良質なペルシャ絨毯は高品質のウールの温もりやシルクのきめ細やかさが魅力であり、とても高い耐久性を備えて色あせにくいことも特徴です。

ペルシャ絨毯のデザインや色

ペルシャ絨毯の色やデザインは一本ずつ色糸を織り込んでいく作業(シングルノット式)によって構成されており、緻密で色彩豊かな幾何学模様は職人の感性や技術に支えられた芸術的価値を備えています。モチーフにはサフランの花やマリーゴールド、アカネ草など色々なものが利用されることも特徴です。

一枚のペルシャ絨毯のデザインや図柄を完成させるために、何人もの織子が協力して長い月日をかけて作業することもあり、イランの伝統工芸品としてイスラム美術の魅力を世界中へ伝えています。

トルコ絨毯の魅力

トルコ絨毯はペルシャ絨毯と並んで手織絨毯の代表格であり、同様に高級な手織絨毯として世界中に愛好家のいるアイテムです。

トルコ絨毯は文字通りトルコの国で伝統工芸品として現在も製造されている手織絨毯ですが、模様や織り方においてペルシャ絨毯と違いがあります。

トルコ絨毯の産地

トルコ絨毯の産地はトルコですが、実際にはトルコ国内でも地域によってトルコ絨毯のデザインなどに違いや変化が認められます。またカッパドキアやイスタンブールといった観光地ではトルコ絨毯の専門店も数多く営業しており、観光客のお土産品として人気を集めていることもポイントです。

なおトルコ絨毯はトルコ政府にとって重要な輸出産業の品にもなっています。

トルコ絨毯の素材

トルコ絨毯の素材としてはウールやシルク、コットンなど天然素材が使われており、地域によってはフロスシルクが用いられることもあります。またトルコはコットンの生産量でも有名な国であり、コットンとウールの色糸を組み合わせたトルコ絨毯は一層に耐久性を高められていることも魅力です。

トルコ絨毯のデザインや色

トルコ絨毯にも様々なデザインがあり、そのモチーフには牡羊の角や小麦の穂、サソリ、目、衣装箱など様々なものが利用され、さらにモチーフごとに伝統的な意味を有している場合もあります。

またトルコ絨毯の特徴として、2本の縦糸へ色糸を結んでいく「ダブルノット式」の織り方がされていることも見逃せません。

トルコ絨毯のデザインや彩色は地域や時代によって変遷しますが、このダブルノット式による織り方は一貫して継承されており、シングルノット式のペルシャ絨毯と区別する大きなポイントにもなっています。

キリムの魅力

ペルシャ絨毯やトルコ絨毯と同じ伝統的な手織物として「キリム」があります。

キリムはイランやトルコ、コーカサス地方といったエリアの遊牧民に伝わる工芸品であり、絨毯と違って平織り(つづれ織り)で製造されることが特徴です。

伝統的な柄を持つキリムは遊牧民のテントで敷物として使われ、手織絨毯と比較して毛足がないので色々な使い方をできることも魅力です。

ギャッベの魅力

ギャッベもまた遊牧民族が使用している敷物ですが、地面へ直に敷いて使用する敷物であり、寒さを防ぐため保温性に優れているといった性質を持ちます。

キリムと同様に平織りの敷物ですが、ギャッベには伝統的なデザインや文様がなく、作り手の感性によって即興的に織られていくことが特徴です。

そのためギャッベは比較的新しいデザインや意匠にばらつきがあるものも多く、ヴィンテージやアンティークとしてよりも大衆的なアイテムとして愛されていることも少なくありません。

手織絨毯の注意点

天然素材で丁寧に織られた手織絨毯は優れた耐久性を持っていますが、お手入れなど購入時や購入後に注意点を把握しておくことも必要です。

コロコロの使用は避ける

日常のお手入れは掃除機を使い、水やお茶などをこぼしたらすぐに乾いた布で拭き取って、乾くまで裏返しにして干しましょう。また毛羽立ってきても毛を引き抜くのでなく、ハサミで切りそろえることが重要です。

粘着テープを使ったコロコロは絨毯を傷めたり、汚れを毛に巻き込んだりする恐れがあるため使用しないようにします。

洗濯は対応可能なクリーニング店へ

手織絨毯の洗濯方法は数ヶ月に一度、素材に合わせてぬるま湯や中性洗剤を使いながら、毛並みに沿って拭き掃除を行います。なお自宅の洗濯機で洗うといったことは厳禁です。

また汚れや変色が目立つ場合、クリーニング店でプロに洗濯を依頼することも有効です。ただしクリーニング店を選ぶ場合は必ず手織絨毯であることを告げて、専門技術と設備を備えていることを事前に確認してください。

安価な偽物に注意する

高級な手織絨毯は世界中のセレブやエグゼクティブに人気のアイテムであり、豪邸を飾るインテリアとしても長い歴史を持っています。しかし、それ故に偽物も数多く出回っており、手織風に見せかけた機械織りの製品もあります。

そのため手織絨毯を購入する場合は必ず信頼できる店や取引先から購入することが肝要です。

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