絵画のある家の魅力
自宅に絵画を飾ることは、豪邸を持つ富裕層のあいだではひとつのステータスとして捉えられています。そのため、絵画は近代・現代問わず高額で落札されることが多いのです。ではなぜ、富裕層はこれほどまでに絵画を求めるのでしょうか?その魅力についてまとめてみました。
社会的承認価値
絵画は社会的ステータスとして見られるのが特徴です。世界的に有名な画家の絵画を1枚飾っていれば、来客から敬意を払われることは間違いありません。財力の証や、美術に対する教養があることを示すことができます。
優れたインテリアになる
絵画はインテリアとしても高い価値を発揮するアート作品です。格調高い空間を実現できるだけでなく、幻想的なアートに触れることによって心にゆとりが生まれるなど、精神面にも良い影響を与えてくれます。
コミュニケーションが取りやすくなる
豪邸に住んでいる方は人付き合いが多く、自宅にお客さんを招待する機会も多いでしょう。そんなとき、飾ってある絵画が話題となり、会話が広がるなんてケースも少なくありません。これまで気付かなかった相手の感性や、価値観を知るきっかけにもなるはずです。
柔軟な発想ができる
アーティストの視点は先見性があり、時として自分では考えもつかない新しい発見を与えてくれます。固定概念にとらわれない自由な発想に触れることこそが、今までにない想像力豊かな発想へと繋がっていくのです。
リラックス効果
絵画を代表とする美しいアート作品には、心を安らげる効果があるとされています。それが自分の好む絵画であればなおさら。居心地の良い空間のなかで、ゆっくりとアートの魅力に浸る時間は、他にはないリラックス効果を与えてくれるでしょう。
飾り方のポイント
絵画の魅力を最大限に発揮するためには、飾り方がとても重要になってきます。ここでは、絵画の飾り方のポイントについてご紹介します。
飾る場所
絵画は飾る場所も重要です。玄関は家の顔となる場所なので、全体の雰囲気に合わせたものを選ぶのがおすすめ。また、誰でも知っているようなものを飾るのもポイントのひとつ。来客時に目につきやすく、話題が広がるメリットがあります。リビングに飾る際は、カーテンやソファーなどのカラーバランスを考えるようにしましょう。寝室は自分だけの空間なので、好きな絵画を飾っても問題ありません。
高さ
絵画を飾る際にもっとも気を付けて欲しいのが、高さです。あまりにも高い位置に飾ってしまうと、圧迫感を与える可能性があります。部屋の大きさや造りにもよりますが、基本的に絵画の中心を床から140~150cmにするのが理想です。
形と大きさ
絵画を飾る壁が横長なのか、縦長なのかをしっかりと確認しておきましょう。空間の形に合わせてパネルを決めると、収まりが良くなります。壁面に対して50%ほどの大きさであれば、華やかでモダンな空間に。20~30%程度の大きさだと、シンプルでカジュアルな印象の空間になります。
豪邸に飾るに相応しい人気の画家・作品の紹介
絵画の価値を左右する一番のポイントは、「誰が描いた絵なのか」という点です。ここでは、豪邸に飾るに相応しいおすすめの人気画家をピックアップしてみました。
ゴッホ
言わずと知れた人気画家です。不安や孤独、喜びなどを作品に忠実に反映し、黄色や青といった鮮やかな色使いが特徴です。日本の文化にも刺激を受けているようで、なかには浮世絵や日本画が取り入れられている作品も存在します。
代表作:ひまわり、星月夜
ピカソ
近代絵画を語るうえで欠かせない画家がピカソです。年代ごとに作風が大きく異なり、「青の時代」「ばら色の時代」「キュビズム」「新古典主義」「シュルレアリスム」に分類されています。絵画の生涯作品数は、1万点以上にものぼるそうです。
代表作:人生、アヴィニョンの娘たち
ジャスパー・ジョーンズ
廃物や卑俗なものを作品に取り入れる、「ネオダダ」の流れを生み出したアメリカの美術家です。二次元的な事物を平面に描くことで知られています。
代表作:旗
デイヴィッド・ホックニー
イギリス発祥の「ポップアート」を生み出したうちの一人が、デイヴィッド・ホックニーです。作品はアメリカ西海岸の明るい陽光をイメージさせる華やかな色調となっており、人物や室内風景を描くものが多くなっています。
代表作:Beverly Hills housewife
まとめ
富裕層のステータスともいえる絵画。有名絵画を所有することは、社会的承認価値を高めることにもつながります。たとえばピカソのデッサンを自宅に飾ることは財力の証となり、美術に対する教養があることを示すことも可能です。
また、絵画はインテリアのひとつにもなり、自宅を彩るアイテムにもなります。近年は多くのアーティストが活躍しているので、これからブレイクするであろう若手の作品に目をつけて、資産として残そうと考える人もいるのだとか。豪邸に飾るに相応しいアイテムの一つなので、絵画に興味がない人でも、一度どのようなものがあるのかチェックしてみてはいかがでしょうか。