自宅にプライベートスタジオがある魅力
音楽やダンス、トレーニングジムなど、趣味や仕事が多様化する現代において、自宅にプライベートスタジオがある生活というのは多くの人々にとって憧れる夢のひとつといえるでしょう。周囲を気にせず思う存分自分の時間を楽しめる。そんな生活を追い求め、自宅にプライベートスタジオを設置する富裕層は大勢います。暮らしをより豊かにする要素の一つとして、自宅にプライベートスタジオを構えてみてはいかがでしょうか。
プライベートスタジオの活用例
スタジオとひと口にいっても、その活用方法は人それぞれ。自身の趣味や理想のライフスタイルによって、設置する用途は異なります。では実際にどのような活用法があるのか、見ていきましょう。
音楽スタジオ
プライベートスタジオの代表格とされる、音楽スタジオ。自宅でいつでも自由に楽器を演奏したり、思いっきり歌を歌ったりと、音楽好きにはたまらないプライベート空間です。防音対策をしっかり施せば、周囲の目を気にすることなく音楽に打ち込めます。基本的な設備を揃えたら、特殊な機材や楽器をコレクションしていくのも楽しみの一つとなるでしょう。自宅で好きに音を奏でる、そんな魅力ある生活を送ってみたいという方も多いでしょう。
ダンススタジオ
体育の授業でダンスが必修科目となったことにより、空前のダンスブームが到来している現在において、自宅にダンススタジオを設ける人も増えてきました。ダンスは趣味として楽しむことはもちろん、子供の教育においても人気が高まっている分野です。また、ダンスだけでなくヨガやバレエなど様々な用途でも活用できます。
トレーニングスタジオ
健康目的やスタイル維持のために、日々トレーニングに打ち込む方も多いでしょう。近年ではパーソナルトレーニングやフィットネスジムなどが流行し、その人気は右肩上がりを続け、今や仕事終わりだけでなく朝活としてジムに通う人もいるほど。
しかし、毎回ジムに足を運ぶのも大変。自宅にトレーニング設備を整えたスタジオがあれば、いつでも時間を気にせず体を鍛えることができます。早朝からひと汗かいて、スッキリした気分で仕事に向かうのもよいですし、夜寝る前に軽い運動をしてぐっすり眠るのもよいでしょう。自宅にトレーニングスタジオを設け、それぞれのライフスタイルに合わせながら理想の体を手に入れてみてはいかがでしょうか。
フォトスタジオ
自宅にフォトスタジオがあれば、家族の成長をいつでも綺麗な写真に残すことができます。とくに小さいお子さんがいるご家庭なら、100日記念や七五三など記念となるイベントがたくさん。写真好きの方にとって、自分専用のフォトスタジオが自宅にあるというのは、まさに夢のひとつなのではないでしょうか。カメラはもちろん、照明やその他の機材を揃え、お店さながらの本格的な撮影環境で素敵な一枚を残してみたいものですね。
自宅にプライベートスタジオを設置するには
自宅にスタジオを設けるためには、防音設備からスペースの確保、周囲の部屋との調整など設計の段階からしっかりと計画を立てて建設する必要があります。用途によって設備の違いはありますが、近隣の住宅に迷惑をかけず、かつ快適に過ごせる空間づくりを目指しましょう。
そのためには施工会社と密に連絡を取り、理想の形へと近づけていくことが大切です。プライベートスタジオを自宅に設け、充実した豪邸ライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。
豪邸にプライベートスタジオを作る手順
ここでは、実際にプライベートスタジオを作る手順を紹介しています。豪邸にプライベートスタジオをつくる際の依頼先の決め方についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
目的を決める
プライベートスタジオでどんな時間を楽しみたいかによって、設置すべき場所や必要な設備、施工費用が大きく変わります。目的によっては、騒音対策を施す必要もあるでしょう。まずはプライベートスタジオの目的を明確にすることが大切です。
例えば音楽スタジオをつくるにしても、単に防音して楽器を演奏したいのか、音源を録音して編集したいかによって作り方は異なります。
大まかな目的が決まっている場合でも、プライベートスタジオで何をするかまで想定しておきましょう。
音楽スタジオ(レコーディングスタジオ)を作る場合
楽器の演奏やレコーディングができる音楽スタジオを作りたい場合は、室内から室外への音漏れに配慮する必要があります。
楽器の種類や音の大きさ、音の伝わり方によって、必要な防音工事も異なります。楽器や音量に応じて、どのくらいの防音対策が必要かを見据えておきましょう。
以下は、目的ごとに必要な防音レベルの参考例です。
- ピアノの演奏(日中のみ)…35dbカット
- 単一楽器の演奏(夜間も含む)…65 dbカット
- 複数楽器の演奏(バンド)…70 dbカット
- レコーディングスタジオ…75dbカット
レコーディング設備を整えたい場合は、音の響きの調整も必要です。使用する楽器や目的に応じた残響時間、吸音率を叶えるスタジオ設計を依頼しましょう。
ダンススタジオを作る場合
ダンススタジオでは壁を全面的に鏡張りにする必要があります。ダンス時に音楽をかけるため、ある程度の防音対策も必要です。
また、ダンス時のジャンプなどで伝わる振動の対策が必要な場合もあります。プライベートスタジオを2階に作りたい場合は、他の部屋や下の階に振動が伝わらないよう、床や壁の振動対策も想定して設置を計画しましょう。
トレーニングスタジオを作る場合
トレーニングスタジオを作る場合も、ダンススタジオと同様、鏡張りにするケースが多いです。
フィットネスジムと同じようなランニングマシーンやダンベルなど、大きなトレーニング器具を搬入したいのであれば、入り口の大きさや重さも考慮しなくてはなりません。場合によっては、床の耐荷重補強工事も必要です。
2階以上にトレーニングスタジオを設置したい場合は、特に床の構造や振動を考慮したスタジオ設計を依頼しましょう。
フォトスタジオを作る場合
フォトスタジオを作りたい時は特に防音や振動対策は必要ありませんが、壁や床の色のほか、壁と床の間に影ができにくい白ホリゾントスタジオや天井からの照明機器、バックスクリーンなど、専用の設備を想定した設計が求められます。
撮影機材を置くのにどのくらいの大きさの部屋が必要かを考慮しておきましょう。
予算を決める
プライベートスタジオの目的が決まったら、それに合わせた予算を決めていきます。
費用はプライベートスタジオの面積で変動するほか、防音設備や振動対策、壁にガラスをはめ込む、または鏡を設置するなど、必要な設備に応じて費用が異なります。
依頼したい施工会社と相談しながら予算を組んでいきましょう。
以下に、レコーディングスタジオを作る場合の面積ごとの費用目安をまとめました。こちらはRC造マンションの場合の大まかな目安です。戸建ての場合やこだわり、設備のグレードなどによって価格は変動します。
- 5.0m²(3畳)…250万円
- 9.9m²(6畳)…350万円
- 13.2m²(8畳)…400万円
どこにスタジオを作るか決める
次に、豪邸のどこにプライベートを作るかを決めていきます。例えば、防音設備を備えたいのであれば、1階や2階よりも地下室のほうが適しています。
楽器の演奏は階下に伝わりやすいので、一戸建ての場合は地下か1階に作るケースが多いです。
また、隣の家と距離がある場合はある程度自由に決められますが、隣の家との距離が近い場合、なるべく音が伝わらないよう配慮する必要があります。
ひとつ、プライベートスタジオでレコーディングを目的にしているなら、音漏れだけでなくスタジオ内に入ってくる音にも注意が必要です。閑静な住宅街であれば外からの騒音はあまり気になりませんが、騒音の多い場所に設置したい場合、外の音がプライベートスタジオに入ってこない対策も必要となります。
依頼する
目的や予算、設置場所までの構想ができたら、プライベートスタジオの施工を依頼します。
ひと口に施工会社と言っても、価格帯や取り扱う設備・対策はさまざまです。
豪邸でこだわりのプライベートスタジオを作りたい方は、高級注文住宅の設計・施工ができ、かつプライベートスタジオの施工事例と実績を持つ会社へ相談してみましょう。必要設備はもちろん、内装へや照明のこだわりなどの要望にも対応でき、理想の形を提案してくれます。
実際の施工事例と予算を参考にできるほか、スタジオの完成イメージもしやすくおすすめです。