豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » シンボルツリー(庭木)を植える際の基礎知識
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シンボルツリー(庭木)とは

「シンボル」という語が意味する通り、シンボルツリーは、住まいの象徴となる樹木のことです。玄関近くに植える場合が多いです。どのような樹木をシンボルツリーとして植えるべきか、といったような規則はありませんので、各自の好みに合わせて選ぶことになります。ただ、おさえておくと便利な知識もありますので、こちらで紹介していきます。

こだわり

庭木・シンボルツリーを植えるメリット

フォーカルポイントになる

「焦点」をあらわすフォーカルポイント。庭にフォーカルポイントがあることで、庭に統一感のある雰囲気を演出できます。デザイン性の高い住まいを実現するための大切な要素ですね。

目隠しにもなる

玄関アプローチやスモールガーデンなどにシンボルツリーを植えれば、目隠しの役割を持たせることもできます。外からの視線が気になる場合には、それらを自然に遮ることができます。

住まい全体のバランスを整えることができる

シンボルツリーを上手に選択して植えることで、豪邸の印象をムリなく際立たせつつ、全体のバランスも整えやすくなります。家と比べて、それよりも高すぎる木や低すぎる木はバランスを崩してしまうことになるので、選ばないほうがよいでしょう。また、シンボルツリーを補う効果のある低木やサブツリーなどを組み合わせるのも、ひとつの方法です。

庭木・シンボルツリーの選び方

庭の雰囲気との相性が良い木を選ぶ

庭のもつテイストや雰囲気をふまえた上で、シンボルツリーを選択することが大切です。あまりにイメージに合わないものを選んでしまうと、どこかちぐはぐとした印象を与える庭になってしまいます。調和や統一感を考慮するようにしましょう。

日当たりを考慮して選ぶ

玄関の方位を考慮に入れてシンボリツリーを選ぶ必要があります。というのも、樹木のなかには、日当たりが良い場所に植えるのが適しているものもあれば、逆にあまりに日当たりの良い場所だと生育に問題が生じてしまうものもあるからです。よくわからない場合には、専門の業者に相談してみることをおすすめします。

シンボルツリーを植える目的に沿って選ぶ

シンボルツリーを植える目的は人によってさまざまです。目隠しを主な目的としている方もいれば、庭に好みの雰囲気を演出することを優先したいと考える方もいます。ですから、それぞれの目的に沿って適した樹木を選ぶことが大切です。

たとえば、目隠しを第一の目的とする場合には常緑種がおすすめですし、あるいは、季節感を強調したい場合には景観の移り変わりを楽しめる落葉樹がおすすめです。

庭木・シンボルツリーとして人気な木

オリーブ

くすんだような緑色の葉が美しい常緑高木です。葉の密度が低いので、涼しげな印象を与えます。また、樹形の均整がとれているところも魅力となっています。せまい範囲内に異なる品種を2種以上植えると、結実しやすくなるとされています。ただ、生食には向かないので、そのまま食べないよう注意しましょう。

シマトネリコ

庭を和風に仕上げたいとき、あるいはその逆で洋風に仕上げたいときにも合わせやすい樹木として知られているシマトネリコ。小さくてかわいらしい葉や細くて繊細な枝などの特徴をもつため、特に女性の間で人気が高いです。

コハウチワカエデ

ちょっぴり変わったタイプのカエデとして、ちかごろ注目を集めつつある樹木です。うちわよりもやや小ぶりな大きさのある葉は、ギザギザした形状になっています。秋には美しく紅葉するので、季節の移り変わりを楽しむこともできます。

ヤマボウシ

かわいらしい白い花が魅力的な樹木です。根元から分かれている株立ちの常緑樹で、新築の豪邸におすすめのシンボルツリーとして知られています。落葉することがないので、お手入れが比較的簡単です。

レモン

香りのよい果実をつけるレモン。風に耐えられる丈夫な木で、実もよく付けます。また、春から初夏のシーズンにかけて、よい香りのする白い花を咲かせるところも注目ポイントです。

ミモザ(アカシア)

ギンヨウアカシアやフサアカシアなどを含む、アカシア属の総称であるミモザ。春にはかわいらしい黄色い花を咲かせます。花の季節が終わると、「銀葉」と呼ばれるくすみがかった美しい緑色の葉を楽しむことができます。

金木犀(キンモクセイ)

秋になると、よい香りのするオレンジ色の花を咲かせる樹木です。昔から秋の代表格のような植物として親しまれています。葉の密度が高いので、目隠しとして植える際にもおすすめです。

カツラ(桂)

ハートの形をしたかわいらしい葉が特徴的なカツラ。大きくなる樹木なので、剪定をして樹高を調整することが大切です。広さのある庭に植えるシンボルツリーとしておすすめです。

ピンクシャラ

「夏つばき」という別名をもつピンクシャラは、つばきに似た花を咲かせる樹木です。ピンク色のかわいらしい花が人気を得ています。ひとつ注意したいのは、西日に弱いことです。西日が強くあたる場所に植えるのは避けた方がよいでしょう。

オガタマノキポートワイン

名称に「ワイン」という言葉が含まれているとおり、5月から6月にかけて、可憐な雰囲気のある赤い花を咲かせることで知られている樹木です。洋風の白い豪邸などの玄関近くに植えると、とても美しく映えます。

シルバープリベット

斑入りの小さな葉がかわいらしい低木です。華奢な枝が放射状に広がる美しいフォルムが人気を得ています。春にはよい香りの白い花を咲かせます。また、冬になると小さな黒い果実を枝の先に実らせます。

ビバーナム・スノーボール

自然樹形を楽しめるシンボルツリーです。花が咲き進むにつれて、緑から白へと色が変化していくさまを楽しむことができます。秋には紅葉するので、季節の移り変わりを味わいたい方にもおすすめです。

庭木・シンボルツリーとして植えるのに注意が必要なもの

害虫がつきやすいです。特にアメリカシロヒトリなどの毛虫・アブラムシ類・ハバチなどには、コンスタントな害虫対策を施す必要があります。また、土地の養分を吸い過ぎる性質や広範囲にわたって根をはる性質も問題点としてあげられます。他の植物の成長への影響や、住まいや道路へのダメージも懸念されます。そしてもうひとつ、サイズ感にも注意が必要です。品種によっては、数年間で5mもの高さに達する場合があります。

サザンカ

害虫である「チャドクガ」が発生しやすいので、注意が必要です。毒針毛に触れただけで、かゆみ・腫れを引き起こします。ですので、手入れをするときんは厚手のゴム手袋の使用をおすすめします。

ハナミズキ

アブラムシ・カイガラムシ・ハダニ・アザミウマなどの害虫がつきやすいので、定期的な剪定や幼虫の駆除作業などが欠かせません。また、うどんこ病や炭そ病などにかかりやすいという問題点もあります。

生育スピードがかなり速いです。最終的にかなりの樹高に達するものもあるので、定期的に剪定をしていく必要があります。また、強い繁殖力で地下茎を伸ばして生長するので、根の広がりすぎにも注意を払うことが大切です。

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