豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » ワインセラーのある暮らしがもたらす価値と魅力
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「一流」はなぜワインにはまるのか

豪邸で暮らす富裕層には自宅にワインセラーを持つ人も大勢います。ワインセラーのある暮らしは彼らにとってどのような価値や魅力を持っているのでしょうか。

こだわり

ワインの魅力とは?

古今東西、大勢の人々を魅了し続けているワインの魅力とは、一体どのようなものなのでしょう。

再現性のない味

ワイン愛好家にワインの魅力を尋ねると、「味」を挙げる人がいます。実際、ワインは世界中の料理に合うお酒として人気があり、またワインだけでも十分に楽しめる点は大きな魅力です。さらに、ワインの種類は世界中で莫大な数に上り、日本国内でも美味しいワインは数多く存在しています。

しかし、ワインの味における真の魅力は、その「再現性のなさ」と言えるでしょう。

基本的にワインの材料にはブドウが使われますが、同じブドウを使っているからと言って、それぞれのワイナリーで作られたワインの味が同じになるとは限りません。いっそ同じワイナリーのワインであったとしても、ブドウを栽培している畑が違うだけで、完成したワインの味が大きく異なることもあります。

もちろん、ワインの味は生産地の気候や、その年の天候、作り手によっても大きく左右されます。言い換えれば、1年前に作られたワインの味は、1万年かかっても作り出すことが出来ないかも知れないのです。

変化し続ける味

ワインの味は生産された時から抜栓する瞬間まで、刻一刻と変化し続けます。その為、ワインはしばしば「生きている」と形容され、きちんとしたワインセラーの中で正しく保管されていれば、栓を開けるタイミングや時期によってその味が見事に成長(熟成)していることも珍しくありません。

また、ワインの味は抜栓した直後から、酸素と触れ合うことでさらに急速に変化します。その為、ワインは一度でも栓を開けてしまうと、その味を真に楽しもうと思えば出来る限り早めに飲みきってしまうことが原則です。

反面、ワインセラーなどワインの保管に適した設備を持っていない家では、ワインにとってあまり好ましくない環境で保管せざるを得ない場合もあるでしょう。すると、どれほど完成されたワインであっても、その味はどんどん劣化していきます。そして、一度でも劣化したワインが再び美味しくなることはありません。

世界基準のビジネスツール

世界中で作られているワインですが、それはつまり世界中の接待や出会いの場で飲まれている飲料だとも言えます。特に、海外の一流ビジネスマンやセレブと接する人々にとって、ワインに対する知識や教養を持っていることは、非常に大きな利点です。ましてや、自宅にワインセラーのある暮らしを送っていれば、そのようなVIPを迎えた際にも「おもてなし」として特別なワインを振る舞うことも可能です。

現に、一流の企業家や王侯貴族などでは、もてなす相手に対する敬意や印象をワインによって表現することも少なくありません。反対に、自分が相手の豪邸を訪れた際に、最高級の年代物ワインをご馳走されれば、自分が相手にとって特別な存在であると実感できるでしょう。

ワインセラーのある暮らしを普段から送っているということは、国際的に通用する強力なビジネスツールを常備しておけるということでもあります。

ヴィンテージワインの価値

製造された年代によって味が変わるワインは、そのラベルに必ず製造年(ヴィンテージ)が印字されています。その為、ワイン愛好家でなくても、結婚や子供の誕生、ビジネスの成功など、何かの記念品としてもワインは人気です。特に出来の良い年のワインはグレート・ヴィンテージと呼ばれ、月日が経過する毎にその価値が上昇していくというのも、ワインが記念品として愛される理由の一つです。

冷蔵庫保存では不十分な理由

わざわざワインセラーを設置しなくても、冷蔵庫で保存すれば良いのではと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。冷蔵庫保存がワインの保存に適さない理由としては、「温度が低すぎる」「ほかの食材の臭いや雑菌がうつりやすい」「開閉する振動でゆるやかな熟成が妨げられる」の3つがあげられます。

ワインの持つ芳醇な香りや熟成による味わいといった魅力が損なわれかねないため、長期保存するならワインセラーの使用がおすすめです。

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ワインセラーの冷却方式

ワインセラーの冷却方式には、「コンプレッサー方式」「ペルチェ方式」「アンモニア熱吸収式」などがあります。

コンプレッサー式

湿った空気を冷却器で冷やし、湿気を水滴にしてタンクに回収する冷却方式です。冷蔵庫やエアコンと同様の冷却方式であり、冷却能力が高いのが特徴で、セラー内外の急激な温度上昇にも対応可能。ワインセラーの冷却方式のなかでは動作音が大きめですが、静音低振動タイプも販売されています。

ペルチェ式

電気を流すことで冷却と加熱を行う「ペルチェ半導体」を用いた冷却方式です。

モーターを必要としないため振動がありません。排熱用のファンの音はあるものの、コンプレッサー方式などと比較して動作音が小さいのが特徴的。そのため、ワインセラーをリビングルームなどに設置したい方にもおすすめです。

ただし、ペルチェ方式は冷却能力が低いため、収納容量の小さい小型ワインセラー向けです。最大で24本程度を収納するワインセラーに向いているでしょう。

アンモニア熱吸収式

冷媒にアンモニア吸収液を用いた冷却方式です。

ペルチェ方式のように動作音が小さいため、リビングルームのような空間に設置できます。冷却能力はペルチェ方式よりも優れていて長寿命というメリットもありますが、コンプレッサー方式やペルチェ方式よりも多くの電力を消費する冷却方式です。

ワインセラーの選び方

ワインセラー選びでは、用途や収納したい本数、配置場所などに合った製品を選ぶことが大切です。

用途

ワインをどのくらいの期間に渡って保存したいのかによって、適したワインセラーが異なります。

「購入したワインをすぐに飲む」という場合は、冷却機能のみが付いたワインセラーで問題ないでしょう。比較的安価な製品も多く、ペルチェ方式などの動作音が小さいタイプがあります。

一方、「あと10年以上は熟成させたい」という場合は、冷却機能に加湿機能がプラスされたワインセラーがおすすめ。保証や耐久性もチェックしておきたいポイントです。

本数

どのくらいの本数をワインセラーに保管したいかによっても、適切なワインセラーが異なります。

数本~24本程度を保管するなら小型タイプ、100本以上を保管したいなら大型タイプが良いでしょう。なお、「好みのワインと巡り合えたのに、ワインセラーに保管しきれない」「まとめ買いをしたい」となるケースも考えられるので、保管したいワインの本数よりも余裕をもった収納本数のワインセラーを選ぶことをおすすめします。

配置場所

ワインセラーを収納したいスペースに収まるサイズで購入する必要があります。ワインセラーの前後左右に放熱スペースが必要なタイプがあるため、寸法をしっかりとチェックしておくことが大切です。

気になるのはワインセラーの動作音。たとえば寝室に設置したいと考えているなら、動作音の小さい製品を選ぶことをおすすめします。

ワインセラーのメーカー

ここでは、ワインセラーの代表的なメーカーを紹介します。

フォルスター

日本のワインセラーメーカーで老舗中の老舗といえる国内メーカー。温度と湿度のバランスを保つ「ロングフレッシュ」シリーズのほか、2温度調節が可能なタイプや縦置きで収納本数を増やしたタイプなどがあります。

ドメティック

スウェーデンのワインセラーメーカーであり、独自技術によって無振動・超静音のワインセラーを開発しています。機能性だけではなくデザイン性も追求しており、青いLEDライトや主要産地名が入ったPOPシールが付属した「Ma Cave(マ・カーブ)」シリーズも登場しました。

ユーロカーブ

フランスのワインセラーメーカー。世界70か国以上の国々で愛用されており、大型のワインセラーの種類が豊富。ブドウの栽培農家やソムリエ、ワイン醸造の研究家といった各分野の専門家と協力し、顧客のニーズにマッチした製品を開発しています。

ワイン投資としての価値

ワインは個人的に楽しんだり、ビジネスツールとして活用したりするだけでなく、その希少性を利用した投資対象としても人気です。

ワイン投資とは?

ワイン投資とは、正しく熟成するほどに価値が高まるワインの商品性と、同じヴィンテージのワインの本数が増えることは二度とないという希少性を利用して、購入したワインの価値が高まってから売却することで利益を得るという事業です。

ワイン投資のメリット

ワインの価値は、熟成が進めば進むほど、また同じ年代・生産地のワインが消費されればされるほど高まっていきます。しかも、素晴らしいワインの製造は一朝一夕に叶うものでなく、ワイン供給数が急に増大して値崩れを起こすリスクも高くありません。

また、ワイン投資で最大のメリットは、ワインの価格が思ったより高騰しない場合でも、自分で飲んだりビジネスに活用したり出来るという点です。

ワイン投資のデメリット

ワインが繊細な「生き物」である限り、ワインが死んでしまえばワインの価値は0になってしまいます。また、ボトルが割れてしまっても同様です。その為、ワインセラーなど安全かつ適切にワインを保管できる環境の整備が不可欠です。

また、そもそも人気のワインは購入時の価格が高く、初期投資額が上がってしまうことを避けられません。その為、ワイン投資で効果的に儲けるには、どうしてもワインに対する目利き能力や先見性が必須です。

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