施主の思い
純和風の建築を
日本的な素材、空間構成に憧れを抱いていました。そこで、ニセコの大自然の中の住まいには、純和風の設えを望みました。
建築家はこう作った
純和風を外国人のスケールに合わせて
香港で事業を行うイギリス人オーナーの邸宅づくりにあたって、スケール感を重視しました。外国人の持つスケール感は、伝統的な和風建築の構成要素と相容れない部分も少なくないため、柱やはりのサイズを大きくするなど、バランスを意識しました。
リビングの真向かいにあるジャグジーは、ニセコでは最大。国内でもトップクラスの大きさを持つアメリカ製の浴槽を使用しています。
このジャグジーから先に広がる平原は、すべて農地のため、今後建物が作られる可能性は低い。つまりここで見られる絶景を半永久的に独占できる。かけがいのない価値まで付与することができた。
真に日本的であることが真の国際的である
和風であることを求められるものの、スケール感を外国人に合わせることによる違和感は懸念点であったが、和をコンセプトに規格を変えていくことで、日本的な文化は国際的に評価をされるものに変わっていきました。
都会の喧騒を離れ、この地だからこそ得られる穏やかな時間を十二分に表現することができたのではないでしょうか。
住宅基本情報
所在地 | 北海道 | 構造 | 木造2階建 | 延べ床面積 (㎡) |
315.37㎡ |
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