略歴
1973 | 有限会社藤田工務店入社、宮大工の技術を学ぶ。 |
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1989 | 一級建築士事務所アトリエアム設立。気鋭の建築家集団を率いて全国で作品を発表。 |
1993 | 藤田工務店代表取締役副社長に就任。 |
1996 | ハウジングオペレーション株式会社設立。 |
2001 | 木材供給システムにて林野庁長官賞受賞。 |
2006 | 消費者志向優良企業として経済産業大臣賞受賞。 |
2010 | 経済産業省主催の「ジャパンベンチャーアワード2010」にて環境特別賞受賞。 |
実績(受賞歴)
1997 | 「グッドデザイン北海道」受賞。 |
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2000 | 「北の企業家表彰奨励賞」受賞。 |
2000 | 「ノースパシフィックアントレプレナー大賞」受賞。 |
2001 | 「第1回 木材供給システム優良事業林野庁長官賞」受賞。 |
2006 | 「経済産業大臣賞」受賞。 |
2010 | 「ジャパンベンチャーフォーラム2010環境特別賞」受賞。 |
2011 | 経済産業省主催「北海道IT経営貢献賞」受賞。 |
石出和博の建築物の特徴
こだわり
50年、60年、70年と長いスパンで住宅作りを考え、国産材を使った木造住宅で、未来の町に美しい文化遺産を残したいと願う石出和博氏。
経済性と効率性、何よりもコストを優先した高度成長期の「使い捨て」住宅ではなく、施主の人生の集大成、人生観を表現する、歴史に残る文化遺産としての家を作り続けています。
自身の理想を実現するために、北海道産の木材を基本に国産材の流通において独自のルールを確立し、自給自足の国産建材で家づくりを可能にする産地直送システムを実現しています。
使った建材の分だけ植林をして、50年サイクルで森を循環させていく取り組みにも力を入れています。
デザイン性
日本の伝統的な木造建築の様式美、世界最古の木造建築である法隆寺のような社寺建築の美しさを原点とする石出和博氏。千年先を見越した、日本古来の木造建築を志向する一方で、モダンの精神を求め、積極的な変化をいとわないダイナミックなスタンスが、氏のデザインの背景にあります。
伝統的な和風建築の様式美に、外国人施主の感覚的なスケール感を取り込んだり、建築の随所に和洋の様式美がフュージョンする建物を作ったりと、施工主のニーズを積極的に取り入れながら、施工主の期待以上の木造住宅を作り続けています。50年後の美しい街の景観づくりに貢献する建築士です。
月日が経つほどに古びるのではなく、味わいが増して深まっていく、骨とう品のように歴史に残る家づくりを行ってきた石出和博氏。今回は同氏の建築哲学を聞き、豪邸を建てる意味を聞きました。
石出和博の代表作品~南青山の家~
高低差が5mもある住宅の立地としては難しい形状を利用し、地下1階地上2階建ての邸宅を完成させた。
変形地に多くの建築実績を持つHOPだからこそ造ることのできた邸宅である。
石出和博の著書作品
画像引用元:Amazon公式サイト(https://www.amazon.co.jp/本-石出-和博/s?ie=UTF8&page=1&rh=n:465392,p_27:石出 和博)
自身の経験やノウハウ、建築作品などを綴った著書を多数執筆している石出氏。画像は左から順に「美しい日本の邸宅(2014年刊/幻冬舎)」、「石出和博とアトリエアムの世界(2008年刊/ART BOX社)」、「家を建てる前に読む本「ハウスドクター診察室」(2005年刊)」となっています。
そのほか、1999年に刊行した日本の原風景を写真とエッセイで綴ったフォトエッセイ集「こころ紀行」も含め、これまでに計4冊の著書を執筆。建築家として得た知識やノウハウに加え、自身が手掛けた作品の数々を世に発信し続けています。