施主の思い
エーゲ海の碧に映える白い壁の家
明るい陽光、それを受けてキラキラと輝く海原、海へと至る自然のランドスケープ。その大パノラマを見渡せる高台からイメージしたのは、ギリシャの風景でした。
"エーゲ海の碧に映える白い壁の家"をコンセプトにリゾート感の演出をコンセプトとしてお願いしました。
日々の喧騒から離れられる非日常の空間を
まるで海外のリゾートホテルに来たような一歩入れば、まるで別世界という空間を作ってほしい。
非日常の癒しの空間で、日々の喧騒を忘れる時間を心ゆくまで楽しめる。そんな空間に仕上げてほしいです。
ゲストを楽しませる空間と家族のだけの時間を大切にできる空間の両立
今回の家はセカンドハウスのため、気心の知れた友人たちを招待できる家にしたい思っています。
来てくれたゲスト同士が気を使いあうことなく過ごしてもらえるよう、ウェルカムな雰囲気を残しつつ、ゲストがいない日には、家族だけの時間をゆったりと過ごせるプライベート空間を両立させてほしい。
建築家はこう作った
南欧のプライベートリゾートを意識
ホームパーティーを催すことが多いと伺っていたので、小型の屋外プールをその舞台として考えました。水底に揺らめく赤いタイルで描かれたハイビスカスの花が、リゾート気分を盛り上げます。
中に入れば、リビングの床タイルはイタリアモダンデザインを代表するデザイナー、ジオ・ポンティのタイルを使用し、ラグのような模様を描くために、複数の提案を持っていき、施主様のご要望に沿いつつ、その魅力を最大限活かせるデザインに仕上げました。
置き家具からファブリック、オブジェに絵画まで施主のアイディアを具現化し、リビングそのものが芸術作品となるよう、統一されたイメージを作り上げました。
オープンな空間とプライベートな空間を分けて配置
ゲストルームに、シャワールーム、バスルーム、トイレ、バルコニーを備え、独立性を高めています。これにより、ゲストのための空間と施主様のプライベートな空間をしっかり分けることにつながっています。
横長の敷地を活かし、道路に面した白壁で瀟洒なイメージを演出するとともに、外と中を切り分けるなど、プライベートに配慮する機能面とデザイン面を両立させています。
時を経て深みを増す家に
住み続けることでより深い魅力を持つ家に育てたいという施主の思いから、選んだ素材は「無垢の木」です。古びるのではなく、熟していく姿に趣きを感じられるためです。
床材はナラ無垢、壁には天然クォーツ、柱はタモと、色味や感触が異なる木を組み合わせました。広い空間だからこそできる大胆な木の使い方で、それぞれの個性が強調されつつアクセントにもなり、空間をすっきり見せています。
住宅基本情報
所在地 | 千葉県 | 構造 | 木造2階建 | 延べ床面積 (㎡) |
318.91㎡ |
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