学園前の住環境を探る

学園前の坪単価

学園前の交通面

鉄道

学園前駅には近鉄奈良線が乗り入れており、特急も停車します。大阪市内へ向かうには3つのルートがあり、近鉄奈良線快速急行で鶴橋駅へ向かえば、構外へ出ることなくJR環状線に乗り換え可能です。昼間でも難波・鶴橋・本町方面へ向かう急行・快速急行が10分おきに運行し、快速急行は神戸三宮まで乗り換え無しでアクセスできます。

また東大寺や奈良公園など有名観光スポットが点在する「近鉄奈良駅」へ向けても約10分おきに電車を利用できるため、通勤やショッピングにも便利です。

バス

学園前駅からは、主要な住宅団地へ向かうバスがいくつも運行しています。朝や夕方などのラッシュ時には数分おきにバスがあり、昼間でもおおよそ15分おきのペースで各方面へのバス便が確保。バス利用での移動に関しての利便性は十分だと言えるでしょう。

車移動

学園前駅を南北に繋ぐ道路は片側1車線。休日には渋滞が発生しやすくなっています。平日の朝や夕方はバスを優先するので自家用車の通行が禁止になることも。また住宅地周辺の道路は一方通行や複雑になっている区間が多く、道幅も狭くなっています。マイカーを持っている世帯が多いエリアではあるものの、時間帯によっては自家用車による交通がスムーズではないため、注意が必要です。

学園前の治安面

高級住宅街として名の知れたエリアで落ち着きがあり、治安も良いとされています。学園前駅周辺のみならず奈良市内自体が治安の良いエリアのため、実際に学園前に住んでいる人からは「静かで暮らしやすく、治安が良いうえに災害も少ない印象」という声が。

生活水準の高い世帯が多く、駅周辺ではラーメン店やパチンコ店などの出店は禁止されています。また地域に住む学生に配慮し、カラオケ店やゲームセンターなどの娯楽施設もほとんどありません。

駅まわりに飲食店はありますが、居酒屋は少なく、車通りもそこそこあるため、夜の治安も落ち着いています。夜間でもそれほど危険なく出歩けるでしょう。なお、奈良市の犯罪発生率は1.41%となっています。

学園前の歴史

関西有数の行楽地として開発を開始

もとは日本一古いダム湖である「蛙股池」があるだけで、駅の周りは何もない場所だった学園前。土地の開発が行われたのは1926年で、菖蒲池や近鉄あやめ池遊園地などがオープンし、関西でも指折りの行楽地としてたくさんの人が観光に来るようになりました。

近鉄あやめ池遊園地は2004年に惜しまれながらも閉園し、現在はマンションや幼稚園などが並ぶエリアとなっています。

帝塚山学園の開校により高級住宅街として発展

1941年に「帝塚山学園」が開校し、学園前エリアが急速に発展しだしました。翌年には、学生がスムーズにアクセスできるよう「学園前駅」が開業し、駅周辺をメインに開発が進められるように。開発が本格的に行われるようになったのは戦後で、当時の近畿日本鉄道において会長を務めた佐伯氏が自宅を建てた頃から、高級住宅街として有名になりました。

近年では「住みたい街ランキング」でも上位にランクインするなど、住みやすく魅力の溢れる街となっています。自然豊かな景観の中に教育施設や美術館などが点在し、文化的かつ格式の高さを強めているのが特徴です。