静岡市と市内3区について
市町村区別面積で、全国でもトップクラスの土地面積を持つ静岡市。古くは駿府と呼ばれ、徳川家康が幼年期・壮年期・晩年期を過ごした場所としても知られています。徳川家康が晩年の地に静岡市を選んだ理由として、温暖な気候と恵まれた自然による充実した食文化を好んだからという説もあり。現在では東京や名古屋まで約1時間でアクセスできる利便性の高さも静岡市の魅力にプラスされ、暮らしやすい街として人気があります。
そのほかにも、静岡市には共働きの子育て世代に優しいという嬉しい一面も。市内の私立保育園・幼稚園がすべて認定こども園に移行されたほか、待機児童園や病児・病後児保育室も整備され、質の高い子育て環境が整っています。
静岡市では2005年に政令指定都市へ移行したのに伴い、「葵区」「駿河区」「清水区」を設置。市内3区のそれぞれの特徴について紹介します。
葵区
市内3区のなかで最も多くの面積を占めるのが、葵区です。その広大な土地面積の8割以上を山間部が占め、残りの低地や平地に住宅・商業施設が密集しています。高級住宅街の安東があるのも、葵区です。葵区には県庁や県警本部の合同庁舎など、県内の政治や安全を担う公共施設があります。また、駿府城公園周辺には県内でトップクラスの偏差値を誇る静岡高等学校や静岡大学附属小学校・中学校などもあり、文教地区としても有名です。
駿河区
静岡県最大の中心駅となる静岡駅のある駿河区は、市内3区のなかでも交通の利便性が高いエリアです。そのほかにも、国の重要文化財や特別史跡に指定されている久能山東照宮や登呂遺跡といった歴史を感じるスポットもあり。東名高速道路の静岡I.Cからも近いため、自家用車で遠出するのにも便利な立地です。また、静岡大学や静岡県立大学などの大学や短大、専門学校といった教育機関の数が県内でもトップクラスで多く、教育環境が充実しています。
清水区
静岡市が政令都市になる以前の清水市にあたるエリアで、ちびまる子ちゃんのゆかりの地としても有名です。茶畑やみかん畑のあるのどかな環境が広がっており、のんびりとした場所で子どもを育てたいファミリー世帯には魅力的な環境となっています。清水区の三保半島にある三保松原は、海岸の松原越しに富士山を望める場所として日本で初めて国の名勝に指定されたほか、ユネスコの世界文化遺産の構成資産としても登録されている景勝地です。そのほか清水区と駿河区の境目あたりにある草薙エリアは、高級住宅地として知られています。