玄関扉の前には、ポーチとエントランスがせり出していて、リビングの前にはウッドデッキが張り出しています。玄関はガラス扉を採用し、視認性と彩光性を確保しています。
玄関とポーチ、アプローチには同一の国産材を使用しています。室内がそのまま屋外に張り出したような形になり、奥行きと一体感をもたらしています。扉のフレーム、エントランスの円柱が、庭先の樹木とともに垂直の線を描き、一体感を与えています。
南面に大開口部を設けたダイニングは、二世帯共有の空間になっています。木目の美しい無垢材のはりが堅牢性を示し、ペンダントライトのシェードは、垂直に伸びる窓と一体感を演出しています。
十勝の大地に夜のとばりが下りると、大開口部から室内の明かりが柔らかくもれ出します。農作業を終えて帰宅するオーナーにとって、灯台のような役目を果たしています。
祝儀敷きの八畳間の和室も設けられています。仏壇もあり、壁には暖房器具が自然な形で設置されています。無垢材を使用した目透かし天井の木目が居心地の良さを感じさせます。
耳付きの無垢材を使ったダイニングテーブルの向こう側には、リビングが広がっています。太いはりと柱が安定感をもたらす大空間で、大開口から南向きの太陽光が降り注ぎます。
来客や会合に対応するために、玄関脇にはラウンジが設けられています。太いはりと柱が空間に安定感を与えており、南の空に面した大開口部は十勝平野の陽光をふんだんに取り込んでいます。
十勝平野の農地に建つ邸宅は、木造平屋の構造になっています。大開口部にはめ込まれたガラス窓は十勝の景観を映し出し、外壁や屋根は土地の色に溶け込むような素材が用いられています。