御影の住環境を探る

御影の坪単価

御影の交通面

鉄道

御影北部、中部、南部に三本の鉄道が通っています。高級住宅地のある御影の北側を走るのは、阪急電鉄神戸本線。中央をJR神戸線が走り、下町にあたる南側には阪神電気鉄道本線が走っています。3本の鉄道の存在により、神戸・大阪へのアクセスが非常に良い御影。阪急線の御影駅周辺は、文化人や財界人らの邸宅が立ち並んでおり、おしゃれなカフェや洋菓子店が多くなっています。

一方阪神線御影駅は、日本でのバレンタインデー発祥の地とされる場所。駅前にはバレンタイン広場やモニュメントなどが建てられています。ファミリー層や一人暮らしの学生・若者が多い傾向にあります。

バス

御影で利用できるバスは、神戸市営バスです。阪急御影周辺を走るのは、JR甲南山手方面の37系統と、鴨子ヶ原を循環する19・39系統です。 阪神御影駅から出ているのは、駅北側で16・19・36・38・39系統、駅南側で33・35・39・45系統。他に利用できるバスとして、神戸港のフェリー乗り場を結ぶ「神戸フェリーバス」、六甲アイランドを結ぶ「港観光バス」があります。

車移動

駅前付近はバスの通りも激しく、道路が狭い上に路上駐車も多く、車での移動がしにくいとの声もあります。無料のパーキングが少なく、駐車場が高くつくという意見も。狭い道路が多いため、運転に慣れてない方は苦労するかもしれません。大通りは、朝夕のラッシュで混雑します。

御影の治安面

兵庫県の犯罪発生率を見ると、御影がある神戸市東灘区は、21位にランクされています。高級住宅地として知られる芦屋市が22位であることから、芦屋市同様に、治安の良い地域といえるでしょう。実際に御影駅周辺に住んでいる方の口コミでは、「街全体としては治安が良い方」「大通りが近く、夜道でも安心」「警察署も近くにあり、騒音もほとんど聞こえない」といった声が多数あがっています。

特に、阪急神戸線・御影駅から山手は、閑静な住宅街で、イノシシなどの目撃情報はあるものの、犯罪率はかなり低くなっています。御影の小学校や中学校が集まる区域では、駅も近く、車の往来も多いことから、犯罪が起こりにくくなっているといえるでしょう。

御影の歴史

江戸時代より酒造の町として発展

江戸時代以降、御影村は酒造業が盛んになり、灘五郷の一つとして栄えました。現在でも酒造工場が運営されており、「日本を代表する酒どころ」と称されるまでになっています。1889年（明治22年）市町村制により、東明村、石屋村、郡家村、御影村、平野村を合併し、御影町が誕生。1896年（明治29年）には、武庫郡に取り込まれています。明治時代は、工業都市として急激に発展していった大阪・神戸。やがて都心の人口増加に伴って、富裕層は周辺都市へ移住し始めました。

富裕層が競い合うように移住

1900年（明治33年）朝日新聞社の創業者の一人・村山龍平氏が、御影町郡家の森林を購入したのに続き、富裕層が次々と住吉村や御影へ住居を移しました。1920年（大正9年）、阪神急行電鉄・御影駅が開設されると、交通面や施設の豊富さから、さらに多くの財界人が移住し、豪邸を建てたのです。御影石と呼ばれる石垣と生垣をあしらった風格のある邸宅が競うように建てられると、やがて文化人たちも移り住むようになり、阪神間エリアきっての高級住宅地へとして栄えていきました。

天災や戦争被害からの復興へ

1938年（昭和13年）の阪神大水害や、後の大空襲の被害で大打撃を受け、復興していく中、1950年（昭和25年）、御影町は住吉・魚崎と同時に神戸市に合併。後に、本山・本庄が加わっています。1995年（平成7年）の阪神・淡路大震災では、多くの酒蔵や家々が破壊され、壊滅的な被害に陥りました。近年では、人口も震災前より増え、復興へ向けて前進しています。現在は、御影山手、御影、御影郡家、御影石町、御影中町、御影塚町、御影本町、これら一帯を「御影」と呼んでいます。