キッチンにおすすめのオプション
パントリー
パントリーは、キッチン周辺に設けられる収納スペースのことです。常温で保管できる食品をはじめ、キッチンに収まりきらない食器類や調理器具、キッチンペーパーといった消耗品などをストックする目的で利用されます。
パントリーを設けることで、乱雑になりがちなキッチンを洗練された空間に演出できます。デザイン性を高められるだけでなく、飲料水や保存食など災害時の備蓄品を保管する場所としても活用できます。
食器洗い乾燥機
食器を自動で洗浄・乾燥してくれるキッチン家電で、日々の洗い物の負担を軽減したい方に人気のあるオプション設備です。
食器洗い乾燥機にはさまざまな種類がありますが、生活感を抑えたい場合はビルトインタイプがおすすめです。シンク下や調理台下に組み込んで設置するタイプで、キッチンと一体化しているため、空間のデザイン性を保てます。
ただし、ビルトイン食器洗い乾燥機は後付けが難しいため、導入を検討する際は設計段階から計画しておく必要があります。
アイランドキッチン
アイランドキッチンは、調理場やシンクなどを島のように独立して配置した対面型キッチンです。リビングやダイニングと向かい合う形となるため、料理や片付けをしながらでも、家族やゲストとコミュニケーションを取りやすいのが魅力。
家族とのつながりを大切にしたい方、ホームパーティーを開きたい方に根強い人気があります。
タッチレス水栓
タッチレス水栓は、センサーに手をかざすだけで水が出る蛇口のことです。ハンドルに触れずに水を流したり止めたりできるため、衛生的に使えるのが大きなメリット。手を遠ざけると自動で水が止まるので、従来のハンドル式水栓に比べて無駄な水の使用を抑えられ、節水効果も期待できます。
また、水栓に直接触れずに使用できるので汚れがつきにくく、掃除の手間を軽減できる点も魅力です。
ワークトップ
ワークトップとは、食材の下ごしらえや調理作業を行うためにキッチンに取り付けられる天板のことです。使用される素材によってデザイン性や機能性が異なり、定番のものとしてはステンレスやセラミック、メラミン化粧板などがあげられます。
そのほか、人造大理石も人気の高い素材のひとつです。人造大理石は色やデザインのバリエーションが豊富で、ほかのインテリアと調和しやすいのが特徴。高級感もあり、ハイグレードな住まいのキッチンにふさわしい素材と言えるでしょう。
浴室・トイレ・水回りにおすすめのオプション
浴室暖房乾燥機(浴室換気乾燥暖房機)
浴室暖房乾燥機は、乾燥・暖房・換気機能を備えた設備です。入浴前に浴室を暖めておけるので、冬場の温度差によるヒートショックのリスクを軽減できます。
さらに、乾燥機能を使って洗濯物を室内干しできるほか、カビの発生を防いでくれるメリットもあります。便利な機能を多く備えているため、浴室の快適さを重視したい方におすすめです。
人造(人工)大理石の浴槽
人造大理石の浴槽は、一般的なFRP(ガラス繊維強化プラスチック)の浴槽に比べると価格は高めですが、汚れや傷が付きにくく、お手入れがしやすいというメリットがあります。また、美しい光沢と質感には高級感があり、上質な入浴空間を演出できるのも魅力です。
ガス衣類乾燥機
ガスの力で衣類を乾燥させる設備で、電気式の衣類乾燥機よりも乾燥時間が短いのが特徴です。外に洗濯物を干せない雨の日や花粉が気になる時期に役立つほか、洗濯物が多いご家庭にもおすすめ。導入費用は電気式よりも高額ですが、短時間で乾燥できるため、ランニングコストを抑えられます。
ダブルボウル(ダブルシンク)の洗面台
ダブルボウル(ダブルシンク)は、洗面ボウルが2つ並んでいるタイプの洗面台です。朝の身支度など使用時間が重なりやすい場面でも、2人同時に使えるのが魅力。特に家族の多いご家庭におすすめで、忙しい朝のストレスを軽減できます。
タンクレストイレ
便器の後ろの貯水タンクのないタイプのトイレです。タンクがないことで見た目がスッキリとしており、洗練された印象に演出できます。また、シンプルな形状でお手入れがしやすいのも、タンクレストイレが人気のある理由です。
ただし、トイレ本体に手洗い器がついていないので、別に設置する必要があります。また、タンクレストイレは水道と直結で水を流す構造になっており、戸建住宅の上階など水圧が弱くなりやすい場所に設置する際は注意が必要です。さらに電気で自動的に水を流す仕組みのため、停電時は手動レバーを使う必要があり、普段通りに使えないことに不便さを感じる場合があります。
トイレの手洗いカウンター
トイレ内に設置する手洗いボウル付きのカウンターです。洗面所まで移動せずに手洗いを済ませられるので、ゲストが利用する際も洗面所へ案内する必要がなく、プライベートな空間を見せずに済むというメリットがあります。
また、低めに設置することで、小さなお子さんや高齢の方でも楽に利用できます。
自動開閉機能
便器に近づくとセンサーが感知し、フタが自動的に開閉する機能です。フタに触れる必要がないので衛生的で、さらに自動でフタが閉まることで匂いや菌の拡散を防げるといったメリットがあります。また、腰への負担が少ないため、屈んでフタを開ける姿勢がつらいという方にもおすすめです。
さらに、自動開閉トイレには必ず自動洗浄機能が備わっており、流す手間を省けます。一方で、トイレを掃除しているときにセンサーが作動するとフタが自動的に閉じてしまうため、掃除前に電源を切るなどの手間がかかるといったデメリットもあります。
リビングにおすすめのオプション
吹き抜け
吹き抜けは、2つ以上の階層をひと続きにした間取りです。フロア間を隔てる天井や床がないため、天井位置が高くなり、開放感のあるリビングを実現できる点が魅力。隣家との距離が近く採光に制限がある場合でも、吹き抜けなら高窓から自然光を取り入れられるので、明るさも確保できます。
デザイン性と機能性に優れた吹き抜けは、リビングの間取りとして人気の高いオプションです。一方で、「冷暖房の効率が低下する」「メンテナンスや掃除がしにくい」「上下階がつながっているので音や匂いが広がりやすい」といったデメリットもあるため、慎重に検討しましょう。
ハイドア・ハイサッシ
一般的なドアやサッシの高さが約2mであるのに対し、ハイドアやハイサッシは天井近くまで高さがあるのが特徴です。ハイドアにはドアと天井の間の垂れ壁がないため、ドアを開けたときの見通しが良く、豪邸の開放感を損ねないというメリットがあります。
ハイサッシの場合は壁一面が窓になるので、光をたっぷり取り入れられるのも魅力。さらに、大開口の窓からダイナミックな眺望を楽しめるのはハイサッシならではの特長です。
また、ハイドアやハイサッシのゆったりとした存在感は、リビングに高級感や洗練された雰囲気をもたらしてくれます。
電動カーテンレール
電動カーテンレールは、リモコンやスイッチでカーテンを簡単に自動開閉できるレールです。複数のカーテンを一斉に操作することもできます。設置場所としては、開閉が難しい吹き抜けの高窓や大きな窓がおすすめ。さらにカーテンレールを天井付けにすれば、すっきりとした洗練された印象を与えます。
床暖房
床暖房は足元からじんわりと暖めてくれるため、冬でも素足で快適に過ごせます。床表面からの遠赤外線による輻射熱で部屋全体を暖められるので、乾燥しにくいのも嬉しいポイントです。種類は電気式と温水式があり、温水式ではガス・灯油・ヒートポンプ(電気)などの熱源が選べます。
薪ストーブ
薪ストーブは、暖房器具としての役割に加え、おしゃれなインテリアとしても人気があります。暖房性能も高く、赤外線による輻射熱で部屋全体を暖めることが可能。暖められた空気が大空間のリビング全体に行き渡るため、快適に過ごせます。
また、揺らめく炎や火の爆ぜる音には癒し効果があるとされ、リビングで過ごす時間をより特別なものにしてくれるでしょう。薪を燃料とするため、停電時にも使える安心感があります。
玄関におすすめのオプション
宅配ボックス
通販をよく利用する方には、対面なしに荷物をいつでも受け取れる宅配ボックスがおすすめです。玄関先などの指定場所に届ける置き配と違って、宅配ボックスなら盗難や破損などのトラブルを避けられるため、不在時でも安心して荷物を受け取れます。
サイズの大きい宅配ボックスは家全体の外観にも影響するため、理想とする外観に合ったデザインのものを選ぶと良いでしょう。
テレビ付きインターホン
テレビ付きインターホンは、室内にいながらモニター越しに来訪者を確認でき、直接対面せずにやり取りできるのがメリットです。
また、録画機能を使って留守中の訪問者を確認したり、防犯カメラ代わりに使ったりすることも可能。不審者による侵入や犯罪被害の未然防止といった効果を期待できるため、防犯対策として取り入れたいオプションです。
スマートキー
スマートキーは、鍵を差し込まずに玄関を解錠できる便利なアイテムです。ドアのボタンを押したり、スマートフォンやICカードをかざしたりするだけで解錠できるので、鍵をいちいち取り出す必要はありません。オートロック機能を備えたタイプなら、鍵の閉め忘れも防止できます。
ウォークインシューズクローク
玄関横に設ける収納空間で、靴を履いたまま出入りできるのが特徴です。家族の靴や子どもの遊び道具、ベビーカー、自転車、アウトドア用品などを収納でき、玄関まわりをすっきりと片づけられます。
靴や物であふれていると生活感が出て乱雑な印象を与えやすいため、豪邸の品格を損ねたくない場合はウォークインシューズクロークを検討すると良いでしょう。
外装・外構におすすめのオプション
屋外照明
屋外に設置して外壁や庭の樹木などを照らす照明で、夜間の外観を光で美しく演出します。美観をグレードアップして新たな付加価値を生み出せるほか、夜でも安全に歩けるように視界を確保する役割も果たします。
また、家の周囲を照明で明るく照らすことで、空き巣や不審者が寄り付きにくくする効果も期待できます。
塗り壁外壁
塗り壁外壁は、塗り壁材を使い職人の手仕事によって仕上げる外壁です。模様付けはすべて手作業で行われ、さらに多彩な素材バリエーションとの組み合わせにより、オリジナル性の高い外観を実現することが可能です。塗装やサイディングボードでは味わえない独特の質感を楽しめます。
また、外壁全面を壁材で塗り固めるので継ぎ目が生じず、上品で高級感のある佇まいに仕上がるのが特徴。外壁を塗り壁にすることで、豪邸の品格がより一層際立ちます。
ウッドデッキ・タイルデッキ
屋外にデッキスペースの設置を考えている方には、ウッドデッキやタイルデッキがおすすめです。子どもの遊び場やセカンドリビングとして活用したり、ゲストを招いてパーティーを楽しんだりと、さまざまな使い方ができます。
天然木や人工木を使ったウッドデッキはナチュラルな質感を楽しめ、洋風から和風まで多様な住宅になじみやすいのが特徴です。タイルデッキは大理石風や木目調などデザインのバリエーションが豊富で、住宅のデザインに合ったものを選びやすいというメリットがあります。
ガレージ
大切な愛車やバイクを雨風や盗難から守りたい方には、ガレージがおすすめです。ガレージには住宅とは別に建設するタイプと、建物と一体になっているビルトインガレージ(インナーガレージ)タイプがあります。ビルトインガレージは室内とガレージを直接行き来でき、雨の日でも濡れずに出入りが可能です。また、車いすの方でもスムーズに移動しやすいというメリットもあります。
さらにガレージは車を駐車するだけでなく、愛車のメンテナンスをしたり、DIYやゴルフの練習、シネマ鑑賞など趣味を楽しむスペースとして活用できる点も魅力です。
太陽光発電システム
屋根やカーポートなどに太陽光パネルを設置し、太陽光エネルギーを電気に変換する設備です。太陽光発電を導入すれば、電気代を削減できるほか、売電収入を得られるというメリットもあります。
蓄電池を併用すれば、発電できない夜間や雨の日でも貯めておいた電気を使用することが可能です。また、災害時にも電気を利用できるため、自然災害の多い日本では大きなメリットです。
後悔しないオプションの選び方
予算の上限を決める
オプションを選ぶにあたって、まずは予算の上限を決めておきましょう。予算を決めておかないとオプションを次々に採用してしまい、建築費が大きく膨らむ原因となりかねません。予算の上限を決めておけば選べるオプションに制約があるため、本当に必要なオプションかを慎重に判断できるようになります。
また、ハウスメーカーや工務店によってオプションの金額が異なるため、標準仕様との差額を確認しておくことも予算オーバーを防ぐポイントです。
オプションに優先順位をつける
予算の上限を決めて導入したいオプションの候補をピックアップしたら、必要性や実用性を考慮しながら優先順位をつけましょう。優先順位をつける際は、家族の意見にもしっかりと耳を傾けて決めることが大切です。 また、オプションの中には後付けだと大がかりな工事が必要になるものもあるため、後から導入しづらいものを優先するのもひとつの考え方です。メンテナンスのしやすさを調べる
オプションを選ぶにあたって、デザインや使い勝手のほかに、メンテナンスのしやすさも考慮する必要があります。メンテナンスの手間を把握しないまま導入すると、お手入れが大変になり、後悔につながりかねません。
長期的な維持費や故障した際の修理方法や費用についても、しっかりと調べておきましょう。
できるかぎり実物を確認する
オプション選びで後悔しないためには、モデルハウスや住宅展示場などで実際に商品を確認することが大切です。実物のサイズや色、使い勝手などを把握することで、「思っていたものと違った」という後悔を防げます。
ライフスタイルの変化も考慮する
将来的なライフスタイルの変化も踏まえてオプションを選ぶことが、後悔しないポイントです。たとえば大型のウォークインシューズクロークを設置した場合、子どもが独立した後に持て余してしまう可能性があります。また、現在乗っている車に合わせてガレージを設計すると、将来乗り換えたときに出し入れがしにくくなるケースも考えられるでしょう。
オプションを採用した場合に何年くらい使用できるのか、後から変更できるのかなどを考慮しながら、慎重に検討しましょう。
オプションで上質な日常を叶える
オプションは暮らしを上質に彩るだけでなく、邸宅の価値を底上げする要素にもなります。キッチンや水回り、リビング、玄関、外構まで多彩な選択肢があり、デザイン性に加えて機能性・快適性も高められます。
理想の邸宅を実現するために、予算や優先順位、メンテナンス性、そして将来のライフスタイルの変化まで見据えながら、慎重に検討しましょう。