素材
ひとくちに高級ソファといっても、素材の種類は実にさまざまです。特に注目したいのは、見た目や座り心地に直接関係するカバー部分でしょう。ソファのカバーにはレザーとファブリックの2種類があります。レザーの場合は本革をなめし加工しているもの、ファブリックの場合はベルベットやウールなどがおすすめです。
座り心地
レザーソファの中でもイタリアンレザーには、肌触りや座り心地が非常に良いという魅力があります。長期的に使用することでレザーが柔らかくなり、包み込むような座り心地になっていくでしょう。また、高密度ウレタンを使用したソファは、もっちりとした触り心地で、座った時に心地の良い反発感を得られます。
耐久性
素材や座り心地にこだわっても、すぐに壊れたりへたってしまっては身体に馴染む前に買い替えることになります。そのため、高級ソファを購入する際は、耐久性の高さにもこだわるのが大切です。壊れにくい・へたれにくいソファは、クッションの中材に羽毛やポリウレタンフォームを使用。骨組みの木材にハードメープルなど摩耗や衝撃に強い素材を使用しているソファが高い耐久性を持ちます。
高級ソファを選ぶポイント
高級ソファを選ぶ際、どのような部分に注目すれば良いかをまとめています。ポイントを押さえたうえで優先順位を決めておけば、購入して良かったと感じるソファと出会えるでしょう。
デザイナーズソファ
デザイナーズソファとは、その名の通りデザイナーがプロダクトしたソファを指します。デザインを本業としている人だけでなく建築家兼デザイナーが手掛けるアイテムも多く、どれも意匠性に優れているのが特徴です。もちろん、座り心地や機能性などの細部にもこだわりが見えます。そのため、デザイン性を重視する人はもちろん、利便性や品質も重視したいと考えている人にもおすすめです。
ブランド
家具ブランドにはそれぞれ特徴があり、どこのアイテムを選ぶかによって空間の雰囲気ががらりと変わります。特にソファは大きな家具です。部屋のテイストに合わせたデザインのものを購入すると良いでしょう。好きなブランドがある場合は、他のインテリアも同ブランドで合わせることで一体感が生まれます。高級ソファブランドの中には、高級車のラグジュアリーシートを手掛ける職人が在籍するブランドやフルオーダーに対応しているブランドもあるでしょう。
素材
ソファに使用される素材は、大きくレザーとファブリックに分けられます。レザーは肌に吸い付くようなしっとりとした肌触りとなめらかさ、高い耐久性が特徴です。時間の経過とともに使用感が変わっていくのも味わい深いところでしょう。また、夏はひんやり、冬はあたたかい質感を持っているのも見逃せないポイントです。
ファブリックは、採用されている繊維や織り方によって仕上がりや肌触り、座り心地が異なります。ソファで横になってリラックスタイムを楽しみたい人には、摩擦力が高く柔らかな質感のファブリックがおすすめです。
サイズ
ゆったりとくつろぐことだけを意識しすぎて大きいソファを買ってしまうと、設置するのにスペースが必要になり、部屋が狭くなってしまう可能性があります。もしもスペースギリギリに置いた場合、ドアの開閉ができなくなったりコンセントに被ってしまうかもしれません。このようなトラブルを回避するためにも、ソファを選ぶ時は世知スペースを意識してちょうど良いサイズをチェックしてください。
部屋のテイストとの親和性
部屋がナチュラルテイストであるのに無骨なソファを選んでしまっては、空間の雰囲気にまとまりがなくなってしまいます。逆に、アースカラーや脚に木材を使用したソファであれば、ナチュラルなテイストを際立ててくれるでしょう。特に大型家具となるソファは、これ1脚で部屋の雰囲気を印象付ける能力を持っているため、部屋のテイストとの親和性には慎重になる必要があります。
ソファの座り心地はカバーの素材だけでなく、全体のサイズ感やクッションなどさまざま要素が関係します。座面が深かったりクッションが硬いものは、長時間の使用に向いていない可能性が高いです。
とはいえ、座り心地の好みはひとそれぞれなので、ソファを選ぶ時はなるべく実際に座って確認するのをおすすめします。
コスト面
高級ソファの価格は、数十万円から数百万円を超えるものまでさまざまです。しかし、高級ソファのほとんどは高品質な素材を採用し、利便性や機能性の向上に努めているため、無理に高いものを選ぶ必要はありません。無理のない予算を組んだうえで、範囲内で好みに合った高級ソファを選んでください。
納期
高級ソファの購入を検討している人の中には、「なるべく早く使いたい」と思っている方もいるでしょう。しかし、人気の高いソファやフルオーダー対応のソファは、納品されるまでに数か月かかる場合があります。そのため、短納期を希望する人は、ソファ購入前に納期をチェックし、万が一確認できない場合はストアに問い合わせるのが重要です。
人気の海外高級ソファブランド
アイラーセン
アイラーセンはデンマークの老舗家具ブランドで、座り心地の良いソファを手掛けることで日本でも人気のあるブランドです。もともとは馬車を製造していたため、ブランドロゴには馬車のマークがあしらわれています。
そんなアイラーセンのソファには、クッション内部やフレームの素材、カバーの張り方など細かい部分にまでこだわりが見られるでしょう。
arflex(アルフレックス)
イタリアで家具作りを学んだ創業者が日本で立ち上げたブランドで、イタリアンモダンが前面に押し出されたデザインを得意としています。また、日本のライフスタイルにフィットするデザインを心掛けており、審美性とともに高い機能性も備えています。
アルフレックスを代表する「Sソファ」は、シンプルかつ寛ぎを重視したアイテムです。
A・SOFA 10(エー・ソファ 10)
A・SOFA 10はarflex JAPAN(アルフレックス ジャパン)が手掛けるファブリックソファです。1986年の発売より35年以上にわたって愛されるロングセラーアイテム。「心地良いソファ」をコンセプトに作られました。心地良さの秘密は、ベースとシートにウレタンを採用しているという点でしょう。ハイクオリティウレタンの積層によって、ほどよい沈み込みを感じられます。
Walter Knoll (ウォルター・ノル)
1865年にドイツで誕生したWalter Knoll (ウォルター・ノル)は、ドイツのイメージに違わない堅牢で緻密な仕上がりが魅力です。特に、レザーソファは革選びだけでなく縫製にも余念がなく、計算され尽くしたソファは世界的に高い評価を得ています。
脚部に無垢材を使用しているアイテムは、シックかつシンプルな雰囲気の中にエレガンスさも感じられるでしょう。
エルバイタリア
イタリア北部で創業したエルバイタリアは洗練されたデザインと優れた加工技術を有しており、数多くのトップブランドのOEMにも対応しているこの道のプロフェッショナルです。トップブランドならではの品質でありながら、比較的リーズナブルな価格で手に入れられるのも良いところ。ソファの素材には高品質ウレタンや本革などを使用しているでしょう。
Cassina(カッシーナ)
カッシーナは1927年に設立されたブランドで、現在に至るまでモダンインテリアのパイオニア的存在として多くのアイテムを世に送りだしています。創業より培ってきた高い技術と伝統はそのままに、時代のニーズに沿ったデザインにもこだわった新作アイテムを毎年発表しているのがポイント。ソファの種類は、ファブリックよりもレザータイプがメインです。
TIME&STYLE
独創的なデザインのソファを数多く生み出してきたTIME&STYLEは、日本で誕生した高級家具ブランドです。布団から着想を得たソファは、国内外を問わず注目を集めています。ソファの他にも照明やテーブルウェアなども扱っているため、TIME&STYLEのアイテムで揃えれば部屋のテイストに一体感が生まれること間違いありません。
Chester(チェスター)
ポルトローナ・フラウの傑作ともいえるチェスターは、英国のクラシカルなデザインが特徴的なソファです。エレガンスな装飾は、経験豊富な職人が1つ1つ手作業で作り上げています。なめらかな曲線を描くひじ掛けやソファ全体に施された鋲は、高級ブランドの持つ高い技術力があってこその代物でしょう。これ1脚で重厚感のある空間を演出できます。
CHELSEA(チェルシー)
イタリアのデザイナー・ロドルフォ・ドルドーニがプロダクトしたソファです。ひじ掛けや背もたれが高めに設計されており、どんな座り方にもしっかりとフィットします。足元にもたっぷりと空間を設けているので、大きいサイズでありながらすっきりとした印象です。ビッグサイズにフェザークッションが身体をふんわりと包み込んでくれるでしょう。
B&Bイタリア
「革新」をブランドキーワードとするB&Bイタリアは、自社で研究開発施設を有しており、高品質なアイテムの提供にこだわり続けています。発表から何十年経っても人気が衰えない作品がいくつも存在する、知る人ぞ知るブランドです。
ソファは洗練されたシンプルなデザインが多く、モダンな雰囲気も持ち合わせています。
FaBBRiCa(ファブリカ)
ドイツで生まれたブランドで「感動的な夢のある暮らし」をモットーにファッショントレンドを盛り込んだアイテムを世に出しています。ヨーロッパのファッションを意識しているため、どちらかというとエレガンスでモダンなデザインが多いブランドです。また、レザーよりもしっとりとした光沢のあるファブリックソファを多く手掛けています。
POLTRONA FRAU(ポルトローナフラウ)
高級レザーソファをメインに扱うラグジュアリーブランドで、「ペレ・フラウ」と呼ばれる上質な仔牛の革を使ってアイテムを作っています。インテリア業界だけでなくさまざまな業界から高い支持を得ており、高級者の内装材も手掛けているなど品質の高さがうかがえるでしょう。代表作である「デッザ」はカウスキンを大胆に使ったソファで、大きな牛柄が目を引きます。
MARALUNGA(マラルンガ)
カッシーナの代表アイテムであるマラルンガは、これまで木枠がスタンダードであった時代にモールドウレタンを使用したソファとして脚光を浴びたソファです。背もたれが動く設計となっており、シートどこに高さを変えられるのも嬉しいポイント。シンプルながらも存在感のある美しさは、1973年の発売より多くの人から愛されています。
Minotti(ミノッティ)
シックなインテリアに馴染むミノッティのソファは、家具職人が1脚1脚丹精込めて作り上げているのが魅力です。レザーもファブリックも本社を構えるイタリアやヨーロッパのものを積極的に使用しており、素材にもこだわっています。一貫してシンプルなデザインを提供し続けており、他のインテリアの邪魔をしないのも良いところです。
Molteni(モルテーニ)
1934年に誕生したモルテーニは、ソファをはじめとしたさまざまなアイテムをプロデュースする総合家具メーカーです。モジュラー要素の自由な幾何学ラインを使ったソファが多く、一風変わった魅力を持つアイテムを作り出しています。どのアイテムもゆったりと座れることにこだわっているため、奥行きをたっぷりと設けているのが特徴です。
LIGHT FIELD(ライトフィールド)
モダンデザインのアイテムを扱う日本の家具ブランド・リッツウェルが提供するライトフィールドは、厚革のフレームをアクセントとして採用したソファです。シートクッションとたっぷりとしたファブリッククッションを乗せることで柔らかな印象に仕上げています。素材をミックスしたお洒落な家具を好む人にもおすすめです。
Ritzwell(リッツウェル)
リッツウェルはデザイン性にこだわっている日本生まれの家具ブランドで、どのアイテムも日本ならではの丁寧な手仕事や様式美を意識したデザインが感じられます。また、海外のファニチャーからも着想を得ているため、和洋折衷かつエレガンスなデザインも多いでしょう。木枠とファブリックを組み合わせたソファは、和モダンな空間にぴったりです。
ligne roset(リーン・ロゼ)
1860年にフランスで設立されたリーン・ロゼは、独創性の高いデザインにカラフルなカラーを組み合わせたソファを多く扱っています。ブランドを代表するトーゴソファは、比重の異なるウレタンを組み合わせたオールウレタン製。フレームは一切使用していないので、女性でも簡単に移動できるほど軽量です。背もたれが低いソファが多く、床座生活に親しみのある日本人にも人気があります。
ROSETTOGO(ロゼトーゴ)
リーン・ロゼの手掛けるロゼトーゴは、全身をすっぽりと包むようなゆとりのあるソファです。ハチのお腹からインスピレーションを得ており、全体的に丸みを帯びた見た目が特徴的。シンプルな部屋に置けば、柔らかく居心地の良い空間に仕上げてくれるでしょう。オールウレタンのソファは、発売から何十年も経った現在でもたくさんの人を魅了し続けています。
ROLF BENZ(ロルフベンツ)
ロルフベンツは高品質な商品に定評があり、素材や座り心地、耐久性などさまざまな要素にこだわっています。自社オリジナルの多層クッション構造は、硬さの異なるウレタンフォームをいくつも重ねることで抜群の座り心地を実現。すべての商品を本社工場で製造しており、厳格な製品基準をクリアしたもののみが世に出されています。

