豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » ゆとりのある広縁を設置して奥行きのある家づくり
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広縁とは

広縁は広めの縁側を略した言葉で、窓際に作られたスペースのこと。ホテルや旅館では窓際にテーブルセットが設置されているスペースがありますが、これが広縁です。一般的に縁側は奥行き3尺(約91cm)程度ですが、広縁の場合は奥行きが4尺(約120cm)以上とされています。

伝統的な日本家屋は、居室が廊下をぐるっと囲むような作りになっていて、外からの灯りを取り込んでいました。照明器具の発展によって家の内部に廊下を設置することが可能になったことと、外国人観光客の増加による個室需要により、外廊下を改築して個室の縁側や広縁にするようになったと言われています。

こだわり

広縁のメリット

広縁を設置するメリットは、余裕のある空間作りができることです。贅沢に空間を使っている印象になり、インテリアを工夫することで空間に個性を持たせることも可能です。

広縁が大きな二重窓のような役割を果たすため、居室部分の空調の効きがよくなることもメリットです。また、広縁は大きな窓の近くに作られるため、冬でも陽の光をしっかり取り込み、ひだまりのような温かさを作り出します。サンルーム代わりに使うこともできるでしょう。

広縁のデメリット

広縁のデメリットは、スペースをとってしまうことです。広縁を作るには最低でも奥行き約120cmは必要ですから、それなりのスペースが必要になります。空間に余裕があれば広縁があることで開放感と高級感が生まれますが、十分な広さがなければ空間の広さを強調してしまうでしょう。

また、用途がなければ広縁は意味のない場所にもなってしまいがちです。使う予定がなければ、広縁をつくらず居室を広くした方が、メリットが大きいでしょう。

豪邸に広縁を取り込むコツ

家具を考慮してスペースを取る

広縁を作る際は、どのような家具を設置したいのかを考えましょう。広縁は空間に高級感を生み出しますが、家具を置くのにギリギリのスペースしかなければ、逆に手狭な印象になってしまいます。

余裕のある空間づくりをするためには、設置したい家具に必要なスペース+αの広縁にすることが大切です。とくに家族の人数が多い場合は、家具を設置しても、人が余裕を持って歩けるスペースを取りましょう。

求める雰囲気に合わせて床材を選ぶ

広縁をどのような空間にしたいのかによって、床材を選びましょう。

そのまま床に座ったり、寝っ転がったりしたいのであれば、フローリングがおすすめです。和の空間であれば、畳を敷くのもいいでしょう。ただし、直射日光が当たるため、畳は劣化しやすくなります。

レトロモダンな空間にしたいなら、カーペットが最適。全体をカーペットにすると掃除が大変なので、フローリングにラグを敷くのもおすすめです。土間として使いたいなら、モルタルにする手もあります。

個室からの景観を重視する

魅力的な広縁にするためには、個室からの景観も意識しましょう。個室から広縁や庭を見た時、一枚の絵のような美しさがある景観になると、非日常的な空間になります。

空間に余裕があれば、個室から見た時に広縁に設置した家具が庭の全てを覆わないようにした方が余裕のある空間づくりができます。

家のテイストに合わせてアレンジする

広縁というと、和風な住宅のイメージがあるかもしれません。しかし近年は和モダンや洋風な豪邸にも広縁がある家が増えています。

洋風な家の場合は、ハンモックや観葉植物を設置するのも人気です。自由度が高いのも広縁の魅力。家のテイストに合わせて自由な発想でインテリアを考えてみましょう。

豪邸に広縁を取り込む際の注意点

贅沢に空間を使う広縁は、住まいに高級感を与えてくれる空間です。ただ、必要がないのであれば、広縁は無駄な空間になってしまいます。豪邸に広縁を取り込む場合は、どのような用途で使う空間なのかを考えてみましょう。

用途があって広縁を作る場合は、用途に合わせてスペースを確保します。これといった用途がない場合は、広縁を作らず居室面積を広げた方が、後悔がないかもしれません。家族でしっかり話し合って、広縁の用途を考え、本当に必要かどうか慎重に検討しましょう。

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