豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » 薪ストーブのある暮らしの魅力
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薪ストーブのある暮らしが生み出す暖かな癒しの時間

豪邸を建てるなら、憧れていた薪ストーブのある暮らしを叶えたいと考えている方も多いでしょう。薪ストーブのほかにもペレットストーブや暖炉という選択肢も考えられ、それぞれに違った雰囲気を演出できる魅力があります。家族団らんの場を作り出す舞台装置にしたいという方はもちろん、海外ドラマや映画に出てくるような西洋風の空間にしたいという方にとってもおすすめできる設備です。

こだわり

薪ストーブ・ペレットストーブ・暖炉の違い

豪邸の暖房器具としてストーブを検討する場合、選択肢となるのが「薪ストーブ」「ペレットストーブ」「暖炉」の3つです。それぞれで魅力が異なるため、どのストーブが合っているのかメリット・デメリットをしっかり把握したうえで慎重に検討しましょう。

薪ストーブ

薪ストーブは、薪を燃やしたときに発生する炎の熱エネルギーを使って部屋を暖める器具です。遠赤外線が広がることで部屋全体が暖かくなるため、熱風が当たるのが苦手という方にも心地よい暖かさを届けてくれるでしょう。箱型の本体に扉がついた密閉式が一般的ですが、扉が付いていない開放型の薪ストーブもあります。

薪ストーブの種類

クラシックスタイル

薪ストーブと聞いて多くの人が思い浮かべるのが、横型または奥行きのあるクラシックスタイルでしょう。鋳鉄製が多く、どっしりとした重厚感と存在感があり、伝統的なデザインはアンティークなインテリアとの相性も抜群。モダンなデザインの住宅にも選ばれており、さまざまなスタイルの住宅に合う薪ストーブです。

モダンスタイル

クラシックスタイルが鋳鉄製で横型のタイプが多いのに対し、モダンスタイルは鋼板製で縦型のタイプが多いのが特徴です。シンプルなデザインなのでお部屋の雰囲気を選ばず、クラシックスタイルと比べて場所を取らないところも魅力。ヨーロッパで主流なモダンスタイルの薪ストーブは北欧家具との相性も良いため、おしゃれな北欧風の部屋にしたい方にもおすすめです。

クッキングストーブ

暖房器具としてだけでなく、調理器具としても使えるのがクッキングストーブです。キッチンストーブやクックストーブと呼ばれることも。薪ストーブの火で高温になった上部の天板で鍋を温めたり、フライパンを乗せて調理することが可能。また、ストーブの内部にオーブンが備わっており、オーブン調理を楽しめるものもあります。普段の食事はもちろん、ゲストを招いたパーティーでも活躍する薪ストーブです。

ビルトインスタイル(埋め込み型)

ビルトインスタイルの薪ストーブは壁に埋め込むシンプルなデザインになっており、ワイドなガラスがまるでスクリーンのようにゆらめく炎の美しさを映し出します。暖房器具としてはもちろん、インテリアとしてのデザイン性も高いのが特徴。ビルトインスタイルの薪ストーブのなかには2つの空間をつなぐ二面ドアを採用したものもあり、別の部屋にいながら同じ炎を眺めることができます。

薪ファーネス

薪ファーネスとは、木質燃料を燃やして、暖まった空気をダクトで室内や床下などに送風する暖房機です。木質エネルギーへの関心が高い北米やヨーロッパで普及が広がっています。温風を循環させる仕組みになっているため、寒さがつらい真冬の朝でも室内をすぐに暖めることが可能。住宅だけでなく、オフィスや倉庫、中規模のホールなどにも適した薪ストーブです。

薪ストーブのメリット

火力が強くて部屋全体に暖かさが広がる

薪ストーブはペレットストーブよりも火力を強くすることができ、さらに暖炉と比べて熱効率が高いため、部屋全体を暖められるメリットがあります。機種によっては、夜間は火力を弱めてそのまま燃焼させておくことができるものもあり。暖かさが部屋全体に広がるのでそのほかの暖房器具の使用を抑えられ、暖房費を節約できるのも魅力です。

炎の揺らめきや薪が燃える音に癒される

薪ストーブに使われている扉は耐火ガラスが多く、着火して扉を閉めてからも薪が燃えて揺れる炎や音を眺めることができます。暖かな空間で炎の揺らぎや音に癒される贅沢なひと時を過ごせるのは、薪ストーブを取り入れた方だけが味わえる特権。家族団らんの時間を過ごしたり、読書やお茶を楽しむ1人だけの時間を満喫したり、とさまざまな過ごし方ができます。

後付けで設置・撤去できる

建物と一体化していない薪ストーブなら後付けがしやすいので、子どもが小さいうちは薪ストーブ用の場所だけ確保しておき、大きくなってから設置するということもできます。また、薪ストーブを設置したものの、使わなくなってしまった場合は撤去することも可能。建物と一体化した暖炉だと後付けや撤去を簡単に行なえないため、家族構成やライフスタイルの変化に合わせやすいのはメリットと言えるでしょう。

薪ストーブのデメリット

薪の調達や薪割りが大変

薪ストーブを設置するなら、燃料となる薪をどうやって調達するか考えておく必要があります。薪の調達方法としては、ホームセンターやネットショップなどで購入するのが基本となるでしょう。無料で原木を調達できる環境だとしても、次は薪割りの手間がかかります。薪割りについても、自分たちで薪を割るか、もしくは専用の機械を購入するか検討しなければいけません。

薪を乾燥させて保管するスペースが必要

火にくべる薪はよく乾燥させておかないといけないため、冬を乗り切れるほどの大量の薪を保管するスペースが必要です。ホームセンターで販売されている薪は湿っていることも多いので、購入後にあらためて乾燥させておくと良いでしょう。湿った薪をくべてしまうと着火しにくく、さらに煙や火の粉が増えてしまうので、面倒でもしっかり乾燥させておくことが大切です。

煙や匂いでご近所トラブルになることがある

薪は燃やすと煙突から多くの煙が出るため、隣の家との距離が近い都市部だと、煙や匂いでご近所トラブルになる可能性があります。そのため、煙や匂いが不安な場合は、煙の少ないペレットストーブがおすすめです。

ペレットストーブ

ペレットストーブは、木質ペレットを燃料とする暖房器具です。木質ペレットとは、間伐材や端材など建材としては使われない木材を円柱状に圧縮して固めた燃料のこと。ペレットストーブには電源を必要とするものとしないものがあり、電源がいらないコンパクトなものはキャンプでも使用されています。

薪ストーブと同じく遠赤外線で部屋をじんわりと暖めますが、本格的な煙突を設置する必要がなく、薪ストーブよりも手軽に導入できるのが特徴です。

ペレットストーブのメリット

薪ストーブと比べて手軽に設置・手入れができる

ペレットストーブは基本的に大規模な煙突を必要としないため、薪ストーブよりも設置費用を抑えることができます。煙突の代わりに設置する排気筒は壁から外に出すケースが多く、人の手が届きやすいので手入れしやすいのもメリットと言えるでしょう。また、薪割りの手間がかからず、手軽に調達できるのも魅力です。

煙や匂いが少ない

ストーブを設置する際に気になるのが煙ですが、ペレットストーブは煙がほとんど出ないため、近隣住宅との距離が近い都市部での利用に適しています。また、薪ストーブと比べて匂いが少ないというメリットもあり。ただ、屋外につながる排気筒から煙が排出されるため、ご近所トラブルにならないように排気筒の設置場所には注意が必要です。

地域によっては設置に補助金が出る

ペレットストーブは環境にやさしいペレットを燃料として使うため、自治体によっては再生可能エネルギーの利用促進を目的とした補助金制度を設けているところもあります。たとえば山形県の東根市では、10万円を上限に補助対象経費の3分の1以内の補助金を支給。北海道美幌町だと、ペレットストーブの購入費用の3分の2以内(上限40万円)を補助する制度が設けられています。

ペレットストーブの購入・設置を検討する際は、豪邸を建てる予定のエリアの自治体に補助金制度が設けられていないか確認しておきましょう。

ペレットストーブのデメリット

薪ストーブに比べて火力が弱い

ペレットストーブも薪ストーブと比べて炎の揺らぎが小さく、薪が燃えるダイナミックさやパチパチという音を楽しみたいという方には不向き。また、火力が弱い機種もあるため、機種を選ぶ際は火力の強さもしっかりと確認しておく必要があります。

電源が必要なタイプは停電時に使用できない

電源が必要なペレットストーブは、点火・火力調整・消火を自動で制御できるため、運用に手間がかからないのが魅力。一方で、停電すると使用できなくなってしまうため、蓄電池を導入して停電や災害時も使えるようにしておくのがおすすめ。もしくは、予備の石油ストーブを準備しておく必要があるでしょう。

暖炉

日本ではあまり馴染みのない暖炉ですが、海外のドラマや映画などで目にする機会も多く、暖炉のある暮らしに憧れている方も多いのではないでしょうか。レンガや石材などの建材を使って建物と一体に作り付けられ、暖房装置としてだけでなく、部屋の装飾として設置されることもあります。

暖炉のメリット

火の魅力を直に堪能できる

暖炉は薪ストーブやペレットストーブと違って扉が付いていないため、焚火のように炎の揺らめきや薪の匂い、薪がパチパチと爆ぜる音を直接楽しめるのが魅力です。炎の揺らめきには癒し効果があるとされているので、炎を眺めながら心が落ち着く時間を過ごすことができます。また、直火での調理も可能で、ソーセージやマシュマロなどを焼きながら、ちょっとしたキャンプ気分を味わえます。

インテリアとして部屋をおしゃれに演出できる

エアコンやガスストーブなどは生活感が出て野暮ったい印象を与えることもありますが、インテリア性が高い暖炉なら、西洋風のおしゃれな空間に仕上げることができます。また、暖炉の装飾を意味するマントルピース部分を工夫して、飾り棚のように使用することも可能。建物と一体に作られているので、部屋のスペースを確保しやすいメリットもあります。

暖炉のデメリット

部屋全体を暖めるのが苦手

暖炉の構造上、発生した熱が煙と一緒に煙突から出る割合が多いため、部屋を温めるのに時間がかかってしまいます。また、部屋全体に熱が広がりにくく、暖炉近くの局地的な暖かさになる点もデメリットと言えるでしょう。部屋全体を暖めたいのであれば、薪ストーブやペレットストーブが適しています。

設置やメンテナンス費用が高額になりやすい

暖炉は薪ストーブやペレットストーブよりも大がかりな暖房設備になるため、設置するのに高額な初期費用がかかります。暖炉周りの素材やデザインにもこだわるのであれば、さらに高額な費用が必要になることも。また、暖炉の煙突を自力で掃除するのは危険なので、施工会社や専門会社に依頼するケースがほとんどです。

そのほかにも、暖炉は燃費が悪く、薪ストーブ以上の燃料を必要とするため、維持費やメンテナンス費用が高くつくことを把握したうえで、設置を検討しましょう。

火事やヤケドに注意が必要

暖炉は扉が付いていないため、小さい子どもやペットがいるご家庭は、ヤケドしないように柵を設置するといった対策が必要です。また、火事につながる危険もあるので、暖炉の周囲に燃えやすいものを置かないように注意しましょう。

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