豪邸を建てる » 豪邸のこだわりを知る » 豪邸の品格を高める世界三大銘木「マホガニー」
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世界三大銘木に数えられる
「マホガニー」

マホガニーは世界三大銘木の一つとして知られ、ウォールナットやチークと並んで世界中のセレブやアーティスト、デザイナーからも愛されている高級木材です。その美しさだけでなく、数の減少により現在はワシントン条約の保護対象になっており、気軽に取引することができない特別感も希少性を高めています。

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マホガニーとは

マホガニー_イメージ

マホガニーはセンダン科マホガニー属の樹木であり、家具や豪邸の木材としてウォールナットやチークと並ぶ世界三大銘木の一つに数えられます。

リボン杢と呼ばれる美しい木目を持つことが特徴であり、一定の間隔で均一に入ったリボン杢のライン模様は、それぞれの個体や見る角度、光の当たり方によってさまざまな変化を見る者に感じさせてくれます。マホガニーはその美しさから高級家具や豪邸、寺院などの素材として使用されてきた歴史があり、またギターのような楽器の素材としても高く評価されてきました。

一方、市場で高値の付くマホガニーは違法な伐採のターゲットにもされてしまい、現在はワシントン条約によって保護対象となっており、取引には公的な証明書が必要です。

マホガニーの魅力

えも言われぬほどに美しい赤褐色

マホガニーの木は伐採してすぐの頃は淡い色をしていますが、時間が経つにつれて徐々に色味が深くなり、やがて美しい赤褐色へと変わります。その様子は、人の目に見えないはずの時の流れを視覚化したかのような美しさです。

深く上品な赤褐色の肌は、磨けば磨くほど輝きを増して美しくなるとも言われており、マホガニーを使ったアンティーク家具が世界中で多くのファンを獲得している理由にもなっています。

様々な場面で調和するマホガニーは、家具や豪邸の一部、高級車のハンドル、彫刻品の素材など、さまざまな用途に使われていることが特徴です。

「リボン杢」と呼ばれる独特な木目

一定間隔で縦のラインを引くマホガニーの木目は「リボン杢」と呼ばれ、マホガニーの特徴の代名詞にもなっています。

リボン杢はそのデザイン性もさることながら、光の当たり方や見る方向によって縞模様そのものが輝いて浮かび上がるように見える点が魅力です。さらに、塗装やつや出し剤との相性も良く、一流の職人が仕上げたマホガニーはまさに森の宝石のような美しさを発揮します。

そのためマホガニーは無垢材として使用されるだけでなく、薄くスライスされて美しい木目を持つ化粧板としても利用されることも少なくありません。

加工性・耐久性に優れている

美しく仕上げやすいマホガニーは、加工性に優れた素材としてさまざまなシーンで利用されるだけでなく、耐久性にも優れています。ドミニカ共和国のドミンゴ大寺院にあるマホガニーの彫像は、400年以上が経った現在でも美しい輝きを放っています。

マホガニーの頑丈さは、長い年月を経ても壊れることなく、見事な経年変化を遂げます。良質なマホガニーの家具はアンティーク市場で値崩れすることなく、むしろ時間が経つごとに価値を高めていく魅力があります。

マホガニーの歴史

一説によると、鮮やかで美しいマホガニーはカリブ海で発見されたとされ、その名の由来は「黄金色」という言葉から来たとも言われています。

マホガニーが高級家具の素材として利用されるようになったのは18世紀頃とされ、すでに富の象徴として人気を獲得していたウォールナットの産出量が減少し、輸出入が規制されたことで、最初は代替品として広まりました。

しかし、マホガニーの美しさや優れた加工性、耐久性は、ウォールナットの代替品としての価値だけでなく、マホガニーそのものの魅力として多くの人を魅了し、たちまち高級素材として地位を確立。マホガニーの時代を築いていくことになります。

ところが人気の高まりに伴い、違法な伐採も横行し、数を減らしたマホガニーはやがてワシントン条約で保護され、世界的に取引が規制されることになりました。

現在、マホガニーの取引には真贋の見極めも重要となっています。

マホガニーの種類

マホガニー_イメージ

マホガニーにはもともと中南米原産の3種類の木を総称して「マホガニー」と呼んでいたという歴史があり、現在でも複数の種類が存在します。ここでは代表的なマホガニーの種類を紹介しますので、参考にしてください。

キューバンマホガニー

一般的に「マホガニー」と呼称する場合、キューバやフロリダ半島を原産地とする「キューバンマホガニー」を指します。また、キューバンマホガニーはスパニッシュマホガニーやスモール・リーフ・マホガニーとも呼ばれます。

マホガニーと聞いて連想する美しい木材ですが、現在はワシントン条約の保護対象として登録されており、1946年にキューバ政府が自国からのマホガニー輸出を禁止したため、新しく入手することが極めて困難な木材です。

そのため、基本的にはアンティーク市場や再生利用木材の取引となります。

オオバマホガニー(ホンジュラスマホガニー)

キューバンマホガニーがワシントン条約の規制によって入手困難となったため、代わりに市場で取引されるようになったのが「オオバマホガニー」です。オオバマホガニーにはホンジュラスマホガニー、ビッグ・リーフ・マホガニー、ジェニュイン・マホガニー、セントラル・アメリカン・マホガニーなどの名称が付けられることもあります。

オオバマホガニーは積極的な植林も行われており、比較的入手しやすいマホガニーと言えます。ただし、その中でもホンジュラスマホガニーはワシントン条約の保護対象として登録されており、取引には公的な証明書や検査が必要です。

メキシカンマホガニー(メキシコマホガニー)

メキシコ南部やグアテマラといったエリアを産地とするマホガニーが「メキシカンマホガニー(メキシコマホガニー)」です。メキシカンマホガニーもまたワシントン条約における保護対象として扱われており、キューバンマホガニーやホンジュラスマホガニーと同様に希少性が高く、取引では公的な検査や証明書が必要です。

マホガニーの代替材

マホガニーはワシントン条約による規制や原産国の政策によって入手困難な希少木材であり、アフリカンマホガニーやサペリマホガニーのような代替材も活用されています。

そのため、現代のマホガニーの取引では、その種類を公的に示す証明書などが添付されます。

アフリカンマホガニー

アフリカンマホガニーは中央アフリカを主な産地とするセンダン科カヤ属の樹木であり、同じくセンダン科であるものの、マホガニー属の本来のマホガニーとは別種の植物です。しかし、木材としての見た目がマホガニーに似ているため、アフリカンマホガニーもまた「マホガニー」の名を冠され、希少なマホガニーの代替品として世界中で広く活用されています。

アフリカンマホガニーは樹高60mにも達する背の高い樹木であり、その木材は耐久性や耐水性に優れているため、カヌーの材料などに古くから利用されてきました。

マホガニーの特徴であるリボン杢を持ち、美しい木目はさまざまな家具に使用されます。

サペリ(サペリマホガニー)

サペリはアフリカ原産のセンダン科エンタンドロフラグマ属に該当する樹木であり、アフリカンマホガニーと同様に見た目の類似性から「サペリマホガニー」と呼ばれることもあります。

サペリもマホガニーの代替素材として活用されており、経年変化によって深まっていく赤褐色の色合いと、特徴的なリボン杢はまさしくマホガニーの名に相応しい魅力です。

本物のマホガニーに似た品質を持ちながら、価格が比較的安価であるため世界中で広く利用されており、家具や楽器の中にはサペリマホガニーを使用しているものも少なくありません。

マホガニー以外の世界三大銘木

ウォールナット

ウォールナット_イメージ

世界三大銘木の一つである「ウォールナット」はクルミ科に属する落葉広葉樹であり、ウォールナットといえば一般的に北米大陸を産地とするアメリカンブラックウォールナットを指します。耐衝撃性や耐久性に優れており、白っぽい辺材と深い焦げ茶色の心材の美しいコントラストが特徴です。ウォールナットの木材は、ヨーロッパなどで古くから高級家具の素材として活用されてきました。

チーク

チーク_イメージ

耐水性や耐久性に優れ、湿気や海水にも強い木材として、家具や建物だけでなく豪華客船などにも広く利用されてきた世界三大銘木が「チーク」です。またオリエント急行やクイーンエリザベス2号といった世界的に知られた乗り物にも利用されています。

経年変化によって黄色から暗褐色へと表情を変える素材であり、人気も高い反面、現在は伐採禁止となっており輸出入の規制がある木材です。

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